BIOS環境でパーティションの作成と構成を行う
BIOS環境でパーティションの作成と構成を行います。ここで紹介する内容は、以下の続きになります。
必要なパーティションについて
「BIOS」環境において最低限必要となるパーティションは、インストール先のストレージのパーティションテーブルの形式によって変わります。ちなみに既存のパーティションの有無は関係ありません。
1.MBR
すでにストレージが「MBR」でフォーマットされている場合、以下のパーティションが必要です。- Ubuntuをインストールするルートパーティション
2.GPTもしくはパーティションテーブルを作成
すでにストレージが「GPT」でフォーマットされている場合、もしくはインストーラーでパーティションテーブルを作るあるいは作り直す場合、以下のパーティションが必要です。- UbuntuのOSローダーをインストールするBIOSブートパーティション
- UbuntuのOSローダーをインストールするEFIシステムパーティション
- Ubuntuをインストールするルートパーティション
詳細は以下を参照してください。
留意事項
留意事項です。スワップパーティションについて
従来はスワップ領域用に「スワップパーティション」を作成していました。現在の「Ubuntu」は、スワップ領域を「スワップファイル」に確保するため、「スワップパーティション」を作成する必要がなくなりました。
「スワップファイル」はインストール時に自動的に作成され、スワップ領域が確保されます。
また従来通り「スワップパーティション」もサポートされるため、必要なら「スワップパーティション」を作成することもできます。
インストーラーの画面がディスプレイからはみ出す場合は
インストーラーの画面がディスプレイからはみ出す場合は、「Super」キー(Windowsキーのこと)を押しながらウィンドウをドラッグすれば、ウィンドウを移動できます。1.パーティションテーブルの作成
未フォーマットのストレージに「Ubuntu」をインストールする場合や、既存のパーティションを全て削除したい場合は、まずパーティションテーブルの作成を行います。パーティションテーブルを作成すると、ストレージ内のすべてのデータが削除されます。
もし既存のパーティションや空き領域を利用する場合、パーティションテーブルの作成作業は飛ばしてください。
1-1.パーティションテーブルの作成
「Ubuntu」をインストールするストレージのデバイスファイルを選択し、「新しいパーティションテーブル」ボタンをクリックします。1-2.パーティションテーブル作成の確認
以下の確認画面が表示されます。「続ける」ボタンをクリックします。
1-3.パーティションテーブル作成の完了
パーティションテーブルの作成が完了すると、以下のように「空き領域」が表示されます。この「空き領域」にパーティションを作成していきます。
2.BIOSブートパーティション の作成
「Ubuntu」のブートローダーのインストール先となる「BIOSブートパーティション」を作成します。注意
すでに「BIOSブートパーティション」が存在している場合、この作業を飛ばしてください。「BIOSブートパーティション」は各OS間で共有して利用されるパーティションであるため、複数の「BIOSブートパーティション」を作成する必要はありません。
2-1.BIOSブートパーティションの作成
以下のように「空き領域」を選択し、「+」ボタンをクリックします。2-2.BIOSブートパーティションの設定
以下の画面が表示されるので、作成する「BIOSブートパーティション」の設定を行います。ここでは例として「BIOSブートパーティション」に1MBを割り当てます。
サイズ
作成するパーティションのサイズをMBで指定します。1MBもあれば十分です。
新しいパーティションのタイプ
GPT形式なので「基本パーティション」を選択します。新しいパーティションの場所
パーテションの確保位置を選択します。通常は「この領域の始点」を選択します。
利用方法
パーティションのファイルシステムをメニューから選択します。ここでは「予約済みBIOSブート領域」を選択してください。
設定したら「OK」ボタンをクリックします。
2-3.BIOSブートパーティション作成完了
以下のように「BIOSブートパーティション(/dev/sda1)」が作成されます。3.EFIシステムパーティションの作成
「Ubuntu」のブートローダーのインストール先となる「EFIシステムパーティション」を作成します。注意
すでに「EFIシステムパーティション」が存在している場合、この作業を飛ばしてください。「EFIシステムパーティション」は各OS間で共有して利用されるパーティションであるため、複数の「EFIシステムパーティション」を作成する必要はありません。
3-1.EFIシステムパーティションの作成
以下のように「空き領域」を選択し、「+」ボタンをクリックします。3-2.EFIシステムパーティションの設定
以下の画面が表示されるので、作成する「EFIシステムパーティション」の設定を行います。ここでは例として「EFIシステムパーティション」に512MBを割り当てます。
サイズ
作成するパーティションのサイズをMBで指定します。新しいパーティションのタイプ
GPT形式なので「基本パーティション」を選択します。新しいパーティションの場所
パーテションの確保位置を選択します。通常は「この領域の始点」を選択します。
利用方法
パーティションのファイルシステムをメニューから選択します。ここでは「EFI System Partition」を選択してください。
設定したら「OK」ボタンをクリックします。
3-3.EFIシステムパーティション作成完了
以下のように「EFIシステムパーティション(/dev/sda2)」が作成されます。4.ルートパーティションの作成
「Ubuntu」のインストール先となる「ルートパーティション」を作成します。4-1.ルートパーティションの作成
以下のように「空き領域」を選択し、「+」ボタンをクリックします。4-2.ルートパーティションの設定
以下の画面が表示されるので、作成する「ルートパーティション」の設定を行います。ここでは例として、空き領域の全てを「ルートパーティション」に割り当てます。
サイズ
作成するパーティションのサイズをMBで指定します。新しいパーティションのタイプ
MBR形式の場合、都合に応じて必要な選択肢を選んでください。GPT形式の場合、「基本パーティション」を選択します。
新しいパーティションの場所
パーテションの確保位置を選択します。通常は「この領域の始点」を選択します。
利用方法
パーティションのファイルシステムをメニューから選択します。「ext4 ジャーナリングファイルシステム」を選択してください。
マウントポイント
パーティションのマウントポイントをメニューから選択します。ルートパーティションなので「/」を選択します。
設定したら「OK」ボタンをクリックします。
4-3.ルートパーティション作成完了
以下のように「ルートパーティション(/dev/sda3)」が作成されます。5.ブートローダーの設定とインストール確認
最後にブートローダーをインストールするストレージを選択します。ここで選択したストレージが起動ディスクになります。
5-1.ブートローダーをインストールするストレージの選択
ここで選択したストレージにOSローダー(ブートローダー)がインストールされます。以上でパーティションやブートローダーの設定は完了です。
「インストール」ボタンをクリックします。
5-2.パーティションの確認
以下のように、作成するパーティションの一覧画面が表示されます。「続ける」ボタンをクリックします。