WSL 0.56.2の新機能と変更点
2022年3月18日にリリースされた「WSL 0.56.2」の新機能と変更点をピックアップします。ストアアプリケーション版WSL
ストアアプリケーション版「WSL」の詳細やインストール方法は、以下を参照してください。リリースノート
リリースノートは以下を参照してください。WSLの機能改善や変更
「WSL」に関する機能改善や変更です。1.dxcoreライブラリーの同梱
「Windows 11」で発生する問題に対処するため、パッケージ化された「dxcore」ライブラリーが含まれるようになりました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。
2.WSLの起動時間改善
「drvfs」の共有ボリュームが必要に応じてマウントされるようになりました。これによりWSLの起動時間が改善されました。
3.Linux kernelのアップデート
「Linux kernel」が「5.10.102.1」にアップデートされました。これにより以下の改善が行われています。
Dirty Pipeに対応
「Dirty Pipe(CVE-2022-0847)」に対応しました。非特権のBPFの無効化
非特権のBPFがデフォルトで無効化されました。非特権の「BPF」の有効化は、「/proc/sys/kernel/unprivileged_bpf_disabled」に「0」を指定することで有効化できます。
Dxgkrnlのアップデート
「Dxgkrnl 2216」にアップデートされました。- 「ioctls[]」で使用される配列で配列外のアクセスに関する問題が修正されました。
- ホストへの同期呼び出しで呼び出し結果を待っているプロセスを終了させられるよう、同期VMバスメッセージをwaitする機能が実装されました。
- ゲストプロセスが終了する時にデッドロックを回避するため、プロセス破棄時にデバイスをフラッシュするようになりました。
WSLの不具合修正
「WSL」に関する不具合の修正です。1.Windowsの実行ファイルを実行できない問題の修正
長大な環境変数が設定されている環境でWindowsの実行ファイルを実行できない問題が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。