雛形ファイルからファイルを簡単に作成
雛形ファイルとはテンプレートファイルのことで、ファイルを新規に作成する時にそのベースとなるファイルのことです。「ファイル(Nautilus)」アプリではテンプレートファイル機能を提供しています。
テンプレートファイルとは
とあるアプリで新規にファイルを作成する際、文章なら予め入力しておく決められたフォーマットがあるでしょうし、HTMLファイルを新規作成する際、以下のように予め基本的なドキュメントを作成し作業を始めることもあるでしょう。<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>2022年5月</title>
</head>
<body>
<!-- ここから作業を始める -->
</body>
</html>
Bashスクリプトファイルなら、以下のような基本的な内容から作業を始めることもあるでしょう。
#!/bin/bash
echo $(date)
#ここから作業を始める
このようなファイルをテンプレートファイルにしておくことで、新規ファイル作成時の作業効率を改善できます。
空のテキストファイルでも便利
また空のテキストファイルをテンプレートファイルとして用意しておくのも良いでしょう。テキストエディターからテンプレートファイルを利用せず新規テキストファイルを作成する場合、テキストエディターを起動してファイルを保存しますが、この時保存先のフォルダーとファイル名を指定してファイルを保存します。
空のテキストファイルをテンプレートファイルから作成できるようにしておけば、予め「ファイル」アプリから保存先のフォルダーとファイル名で空のテキストファイルを作成でき、そこからテキストエディターを起動することもできます。
こうしておけばテキストエディターから保存先のフォルダーとファイル名を指定する作業を省略できます。
特に入り組んだ深い場所にあるフォルダーに新規テキストファイルを保存する場合、ファイルの保存ダイアログからその場所を指定するより、「ファイル」アプリから予めその場所に新規テキストファイルを作成し作業を始めたほうが間違いや手間を軽減できるでしょう。
また普段からテキストエディターを起動しておく機会は少ないかと思いますが、その一方で普段から「ファイル」アプリを起動しておく機会は多いかと思います。
テンプレートファイルの配置場所と作成
テンプレートファイルは「~/テンプレート」フォルダー内に配置します。1.テンプレートフォルダー
「Ubuntu」では予めユーザーのホームフォルダー内に「テンプレート」フォルダーが作成されています。このフォルダー内にテンプレートファイルを配置してください。
2.テンプレートファイルの作成
後はこのフォルダー内にテンプレートファイルを作成してください。テンプレートファイルといっても特殊なファイルではなく、普段普通に作成しているファイルと同じです。
以上で完了です。
テンプレートファイルからファイルを新規に作成するには
テンプレートファイルからファイルを新規に作成する方法です。1.使用するテンプレートファイルの選択
まずファイルを作成したいフォルダーを開きます。適当な空き領域を右クリックし表示されるコンテキストメニューから「新しいドキュメント」を選択します。
すると以下のようにテンプレートファイルの一覧がサブメニューで表示されるので、使用するテンプレートファイルをクリックします。
2.ファイルの作成完了
以下のようにテンプレートファイルから現在のフォルダー内にファイルが作成されます。必要に応じてファイル名を変更してください。