GNOME 43がリリースされました
2022年9月21日、「GNOME 43(Guadalajara/グアダラハラ)」がリリースされました。「GNOME 43」の新機能と変更点を紹介します。
システムメニューの改善
システムメニューはトップバーの左端に配置されているシステム関連の設定を表示するメニューです。1.設定の変更と把握が容易に
システムメニューのデザインが改良され、ボタンのクリックで各種設定を変更できるようになりました。これにより従来のアイテムを展開して設定を変更する方法と比べ、素早く各設定を変更できるようになりました。
またこの新しいデザインの導入により、現在の設定状況が以前よりも把握しやすくなりました。
2.UIスタイルの切り替えが可能に
従来は「設定」アプリから行っていたUIスタイルの切り替えが、システムメニューから切り替えられるようになりました。3.サウンドデバイスの切り替えが可能に
従来は「設定」アプリから行っていたサウンドデバイスの切り替えが、システムメニューから切り替えられるようになりました。4.VPN接続のサポート改善
VPNがオフになっている時にVPNボタンを押すと、最後に使用したネットワークに接続するようになりました。5.スクリーンショットボタンの追加
システムメニューにスクリーンショットボタンが追加され、デスクトップのスクリーンショットの作成やスクリーンキャストの作成が行えるようになりました。GTK 4への移行
前バージョンの「GNOME 42」と比べ「GNOME 43」では、さらに多くのアプリが「GTK 4」へ移行しました。ファイルアプリの改善
「ファイル(Nautilus)」アプリはファイルマネージャーです。「GTK 4」への移行の一環として、複数の改善が行われています。
1.プロパティー画面の改善
ファイルやフォルダーのプロパティー画面のデザインが改善されました。各アイテムの概要が見やすくなりました。
また親フォルダーを開くといった便利な新機能が追加されています。
2.ウィンドウサイズによるレイアウトの調整
ファイルアプリのウィンドウサイズを従来よりも小さくできるようになり、ウィンドウサイズに応じて適切なレイアウトで表示されるようになりました。3.メニュー項目の再編成
メニュー項目が体系的に再編成され、分かりやすさが向上しました。4.新しいレイアウト
検索結果や最近使ったファイル、そして星付きファイルの一覧画面ではレイアウトが刷新されました。また各ファイルの配置場所がアイテムの下部に表示され、把握しやすくなりました。
5.アプリ選択画面の改善
ファイルを別のアプリケーションで開く時にアプリ選択画面が表示されますが、そのアプリ選択画面のUIが改良され、アプリを選択しやすくなりました。6.リストビューでコンテキストメニューを開きやすく
リストビューで現在のディレクトリーのコンテキストメニューを開く時に、リストの両側にある空白部分を右クリックして、コンテキストメニューを開けるようになりました。GNOMEアプリの改善
GNOMEアプリの改善です。1.カレンダー
カレンダーアプリのUIが改善され、カレンダーの操作やイベントの一覧を表示する新しいサイドバーが追加されました。またカレンダーのグリッドも新しいカラーパレットで描画されるようになりました。
2.連絡先
連絡先アプリでは、vCardファイルのインポート及びエクスポートが可能になりました。3.電話
電話アプリでは開始時間の短縮や暗号化されたVOIP通話のサポート、そして通話履歴からSMSメッセージを送信できるようになりました。デバイスセキュリティー
「設定」アプリの「プライバシー」内に「デバイスセキュリティー」が追加されました。UEFIセキュアブートなどデバイスのセキュリティーに関する設定が表示されます。
以下も参考にしてください。
「GNOME Web」では「ウェブアプリケーションとしてサイトをインストール」できます。
「ソフトウェア」にも選りすぐりのウェブアプリが含まれており、「Picks from the Web」からそれらを探し出すことができます。
ウェブアプリがインストールされると、アクティビティオーバービューからそのウェブアプリを通常のアプリのように起動することができます。
またオフライン機能がサポートされており可能であれば、インターネットに接続されていなくてもウェブアプリでウェブサイトを利用できます。
インストールされたウェブアプリは、「GNOME Web」や「ソフトウェア」からアンインストール可能です。
また端末で入力時に「Ctrl」「Alt」「Tab」キーを表示するようになりました。
また「Shift + Ctrl + S」ショートカットキーでも可能です。
以下も参考にしてください。
ウェブアプリ
ウェブアプリはウェブサイトをアプリとしてデスクトップにインストールする機能です。「GNOME Web」では「ウェブアプリケーションとしてサイトをインストール」できます。
「ソフトウェア」にも選りすぐりのウェブアプリが含まれており、「Picks from the Web」からそれらを探し出すことができます。
ウェブアプリがインストールされると、アクティビティオーバービューからそのウェブアプリを通常のアプリのように起動することができます。
またオフライン機能がサポートされており可能であれば、インターネットに接続されていなくてもウェブアプリでウェブサイトを利用できます。
インストールされたウェブアプリは、「GNOME Web」や「ソフトウェア」からアンインストール可能です。
その他の改善
その他の改善です。1.スクリーンキーボードの改善
スクリーンキーボードでキーを押した時に、候補や提案を表示するようになりました。また端末で入力時に「Ctrl」「Alt」「Tab」キーを表示するようになりました。
2.ウェブページのスクリーンショットの改善
「GNOME Web」でウェブページのコンテキストメニューからスクリーンショットを作成できるようになりました。また「Shift + Ctrl + S」ショートカットキーでも可能です。