メディアプレーヤーの再生や一時停止操作、メディアの情報をトップバーに表示するには
「Media Controls」はメディアプレーヤーの再生や一時停止といった操作ボタンや、メディアの情報をトップバーに表示する「GNOME Shell拡張」です。MPRISを利用してメディアプレーヤーと通信する
「Media Controls」は「MPRIS(Media Player Remote Interfacing Specification)」という仕組みを利用してメディアプレーヤーと通信します。ですので「MPRIS」に対応しているメディアプレーヤーのみ、「Media Controls」から操作可能です。
著名なメディアプレーヤーやブラウザーは大抵「Media Controls」に対応しています。
ただし「MPRIS」に対応していても「Media Controls」からの操作に対し、どのようなアクションを実行するのかは、各アプリケーションの実装に委ねられています。
多くの「MPRIS」でメディアの一時停止や再開は期待通りに動作するでしょう。
Media Controlsをインストールするには
「Media Controls」のインストール方法です。まず「GNOME Shell拡張」のインストール方法は、以下を参照してください。
「Media Controls」で検索すればこの「GNOME Shell拡張」が見つかります。
インジケーター
「MPRIS」に対応しているアプリケーションがメディアの再生などメディアに関連する動作を行った時に「Media Controls」のインジケーターが表示されます。言い換えると「MPRIS」に対応しているアプリケーションが存在しない場合は、「Media Controls」のインジケーターは表示されません。
インジケーター
インジケーターには操作対象のアプリやトラック情報、メディアの操作ボタンが表示されます。メディアの操作ボタンは、左から以下の操作を行います。
- 前のトラックを再生
- 再生/一時停止
- 次のトラックを再生
インジケーターをクリックして再生/一時停止を切り替えることも可能です。
アプリケーションの一覧
インジケーターの一番右端にある下矢印ボタンをクリックするか、インジケーターを右クリックすると、以下のようにアプリケーション選択メニューが表示されます。複数の「MPRIS」対応アプリケーションが存在している場合、「Media Controls」は現在「Media Controls」で選択されているアプリに対し操作や情報の表示を行います。
ここでその操作対象のアプリケーションを選択します。
Determine player automatically
操作対象のアプリケーションを自動的に選択します。後からメディアを再生したアプリが自動的に選択されると思えば分かりやすいでしょう。
メディアの情報
アプリケーションの一覧メニューを表示した状態でマウスカーソルを左右に少し移動すると、以下のようにアプリやメディアの情報、メディアの操作ボタンが表示されます。メニュー下に配置されている操作ボタンは、左から以下の操作を行います。
- ループモードの切り替え(なし/トラック/プレイリスト)
- 前のトラックを再生
- 再生/一時停止
- 次のトラックを再生
- シャッフル再生のオン・オフ
Media Controlsの基本設定
「Media Controls」の設定画面で「General」タブをクリックすると、以下のように「Media Controls」の基本設定を行えます。Max widget width
トラック情報の最大幅を指定します。「0」を指定すると無制限になります。
Hide the default media notification
通知メニュー内のデフォルトのメディア通知を非表示にします。Track label
トラック情報に表示する内容を指定します。中央に入力する文字列は、左右の情報を区切る任意の文字列です。
インジケーターの表示設定
「Media Controls」の設定画面で「Visibility」タブをクリックすると、以下のようにインジケーターの表示設定を行えます。Title/Track name
インジケーターにトラック情報を表示します。Player controls
インジケーターにメディアの操作ボタンを表示します。Play/pause button
インジケーターに再生/一時停止のボタンを表示します。Previous track button
インジケーターに前のトラックを再生するボタンを表示します。Next track button
インジケーターに次のトラックを再生するボタンを表示します。Player icon
インジケーターにメディアプレーヤーのアプリケーションアイコンを表示します。Separators
トラック情報の両端にセパレーターを表示します。Sources menu
インジケーターメニューを開くボタンを表示します。Colored player icon
メディアプレーヤーのアプリケーションアイコンをカラーアイコンで表示します。オフにすればモノクロでアプリケーションアイコンを表示します。
Separator characters
トラック情報の両端に表示するセパレーターの文字を指定します。Preset
予め用意されている文字からセパレーターの文字を選択します。Custom
自分でセパレーターの文字を指定します。左右に異なるセパレーターの文字を指定できます。
この時「...」で左右のセパレーターの文字を区切って入力してください。
インジケーターとアイテムの表示位置設定
「Media Controls」の設定画面で「Position」タブをクリックすると、以下のようにインジケーターとアイテムの表示位置設定を行えます。Extension position
トップバー内のインジケーターの位置を選択します。Extension index
「Extension position」で指定された位置内のインジケーターの位置を入力します。他のインジケーターとの並びの順番が変わります。