プレゼンや説明動画制作に役立つアクセシビリティー機能5選
デスクトップの操作やアプリの紹介など、GUI上の操作を主軸にしたプレゼンや動画を作る機会があるかもしれません。これらの作業に役立つであろうアクセシビリティー機能を紹介します。
アクセシビリティーとは
アクセシビリティーはそもそもPCの操作を支援するための機能です。例えばデスクトップの文字を大きくしたりカーソルを大きくするなど、PCの操作を支援する様々な機能を提供しています。
「Ubuntu」はデフォルトで複数のアクセシビリティー機能を用意しています。
アクセシビリティーの設定
アクセシビリティー機能は、「設定」アプリの「アクセシビリティ」から有効・無効を切り替えることができます。アクセシビリティーのインジケーター
一部のアクセシビリティーを有効にすると、以下のようにトップバーにアクセシビリティーのインジケーターが表示されます。インジケーターから一部アクセシビリティー機能の有効・無効を切り替えることもできます。
常にインジケーターを表示することも可能
頻繁にアクセシビリティー機能の有効・無効を切り替えるのであれば、以下のように「常にアクセシビリティメニューを表示する」を有効にすれば、常にトップバーにアクセシビリティーのインジケーターが表示されるようになります。動画で見るアクセシビリティー機能
今回プレゼンや説明動画制作に役立つアクセシビリティー機能を動画でも紹介しています。デスクトップやアプリの文字を大きくする
まずはデスクトップやアプリの文字を大きくする機能です。デスクトップやアプリが見やすくなる
「大きな文字」機能を有効にすると、以下のようにデスクトップやアプリの文字サイズが拡大されます。プロジェクターに接続した「Ubuntu」でデスクトップやアプリを操作しながら、何かを説明する時にこの機能が役立つでしょう。
「Ubuntu」の説明動画でも同じように活用できるでしょう。
特に端末の内容など文字列を紹介する時におすすめです。
フォントサイズが1.25倍になる
この機能はデスクトップやアプリに使用するフォントサイズを1.25倍にする機能です。機能無効時と有効時を比較してみると分かりやすいでしょう。
大きな文字機能無効時
大きな文字機能有効時
マウスカーソルのサイズを大きくする
マウスカーソルのサイズを大きくする機能です。「カーソルの大きさ」機能では、マウスカーソルのサイズを大きくすることができます。
マウスカーソルのサイズは5段階ある
プレゼン等説明においてマウスカーソルの位置や軌跡が重要なら、この機能を利用してマウスカーソルのサイズを大きくするといいでしょう。マウスカーソルのサイズは、以下の5段階で調整可能です。
マウスカーソルのサイズを一番大きくすると、以下のようになります。
また以下のように通常のマウスカーソル以外のマウスカーソルも、設定に従い大きくなります。
デスクトップの領域を拡大表示する
デスクトップの領域を拡大表示する機能です。「ズーム」機能は、端末や文章、アプリの細々とした設定項目など、特別にその部分を拡大して表示したい時に利用すると便利でしょう。
マウスカーソルの周辺が拡大される
「ズーム」機能により拡大されるデスクトップの領域は、現在のマウスカーソルの位置が基準になります。マウスカーソルの移動に合わせて拡大される領域も移動します。
ズーム機能を有効にするには
「ズーム」機能の有効化・無効化の切り替えは、「ズームオプション」画面の右上に配置されているスイッチで切り替えます。以下のようになっていれば、「ズーム」機能が有効になっています。
ズームオプション
「ズーム」機能には、動作を変更するオプションが用意されています。いくつか紹介します。
拡大率
デスクトップの拡大率を指定します。例えば「1.25」にすれば、1.25倍のサイズでデスクトップの領域を拡大表示します。
拡大領域の位置
デスクトップを拡大する領域の位置に関する設定です。デスクトップの拡大領域は、マウスカーソルの位置によって決まります。
マウスカーソルが移動した時に拡大領域をどのように追従させるのかを、ここで設定します。
画面分割による拡大機能
また「拡大領域の位置」の設定では、デスクトップ画面を分割して拡大表示したデスクトップを表示する場所と通常のデスクトップを表示する場所を、分割して表示することも可能です。デフォルト設定は「フルスクリーン」ですが、以下のように上下左右に分割表示することも可能です。
マウスカーソルの動きを追う場合
例えば「マウスカーソルの動きを追う」を選択している場合、マウスカーソルの動きに合わせ拡大領域が移動します。虫眼鏡みたいな拡大効果ですね。
この拡大領域が横長になるのかそれとも縦長になるのかは、上記の設定で変わります。
拡大部分 + 上半分
例えば「拡大部分」を選択して「上半分」を選択すれば、以下のように画面の上半分にデスクトップを拡大して表示する場所を配置し、画面の下半分に通常のデスクトップを表示する場所が配置されます。拡大部分 + 左半分
同様に「拡大部分」を選択して「左半分」を選択すれば、以下のように画面の上半分にデスクトップを拡大して表示する場所を配置し、画面の下半分に通常のデスクトップを表示する場所が配置されます。マウスカーソルの位置を強調表示する
「ポインターの位置確認」機能は、現在のマウスカーソルの位置をアニメーションで強調表示する機能です。この機能を有効にした上で「Ctrl」キーを押すと、以下のように現在のマウスカーソルの位置をアニメーションで強調表示します。
右クリックを強調表示する
あまり利用する機会はないかもしれませんが、左クリックで右クリックを実行する機能があり、この機能を利用すれば右クリックを強調表示できます。この機能は「クリック支援」機能に含まれている機能です。
「クリック支援」の設定画面で「副ボタンのクリックの代替」機能を有効にすれば、この機能を利用できます。
マウスの左ボタンを長押しすると、以下のようにアニメーションで強調表示されます。