VirtualBox 7.0.2がリリースされました
2022年10月20日、「VirtualBox 7.0.2」がリリースされました。リリース情報
今回のリリースはメンテナンスリリースなので、不具合の修正が主な変更点になります。- 変更点:Changelog for VirtualBox 7.0
- ダウンロード:Download VirtualBox
- マニュアル:Documentation
主な変更点
変更点をいくつか紹介します。- 機能拡張パック未インストール時にVBoxSVCが応答しなくなる不具合の修正
- Linux Guest AdditionsでLinux kernel 6.1の初期サポート
- Linux Guest AdditionsでVBoxClientのシームレスサービスがX11アプリをクラッシュさせる不具合の修正
- ログビューアで間違ったログファイルが保存される不具合の修正
- Windowsホストのクリップボード共有機能で、ホストのクリップボードバッファーの4KBしかゲストからアクセスできない不具合の修正
- macOSホスト(Catalina)で仮想マシン起動時、Hypervisor frameworkでVERR_NEM_MAP_PAGES_FAILEDエラーが発生する問題の回避策を追加
- macOSホストで内部ネットワーク機能の再導入(試験的な機能扱い)
- macOSホストで、ゲストがマイクやウェブカメラにアクセスした時に仮想マシンがクラッシュする不具合の修正
既知の問題
以下の既知の問題があります。
macOSホスト(Catalina)で、仮想マシンに仮想CPUを2つ以上割り当てている場合、メモリーの内容が破損する問題があります。
この問題を回避するには、仮想CPUを1つにするか、「BigSur」以降へアップグレードしてください。
VirtualBoxのアップデート
「VirtualBox」のリポジトリーを利用しているユーザーは、「ソフトウェアの更新」から「VirtualBox」をアップデートできます。注意
「VirtualBox」をアップデートする時は、必ず事前に「VirtualBox」が起動していないか確認してください。「VirtualBox」が起動している状態でアップデートを行うと、アップデートに失敗します。
VirtualBox拡張パックのアップデート
「VirtualBox」アップデート後、VirtualBox拡張パックもアップデートしましょう。「ファイル」メニューを開き「アップデートを確認」をクリックしてください。
VirtualBox拡張パックをインストールすると、USB 3.0ホストコントローラーの利用など、VirtualBoxで利用できる機能が増えます。
画面の案内に従い、VirtualBox拡張パックをインストールします。
ライセンス画面は一番下までスクロールしないと(ライセンスを読まないと)、次の画面に移れません。
パスワードの入力が表示されたら、現在ログインしているユーザーのパスワードを入力してください。
VirtualBox拡張パックのインストーラー削除
VirtualBox拡張パックをインストールした後、VirtualBox拡張パックのインストーラーの削除確認画面が表示されます。一度インストールすればインストーラーは不要なので、「削除」ボタンをクリックしてインストーラーを削除すると良いでしょう。
VirtualBoxを新規にインストールする場合
「VirtualBox」を新規にインストールする場合は、以下を参考にしてください。次回以降、「ソフトウェアの更新」から「VirtualBox」をアップデートできるようになります。
Guest Additionsをインストールしておく
仮想マシンに「Ubuntu」をインストールした後や「VirtualBox」をアップデートした後は、忘れずに「Guest Additions」をインストールしておきましょう。Guest Additionsのインストール方法
「Guest Additions」のインストール方法は、以下を参照してください。Guest Additionsのインストール確認
「Guest Additions」のインストール状況は、「セッション情報」から確認できます。必要に応じて3Dアクセラレーションを有効にしておく
ゲストOSがOpenGLを利用する場合、仮想マシンの描画パフォーマンスが十分に出ないことがあります。その場合仮想マシンの設定で3Dアクセラレーションを有効にすると、パフォーマンスが改善されます。
ただしゲストOSが起動しない場合や、ゲストOSの画面がフリーズしたり崩れる場合は、3Dアクセラレーションを無効にすると良いでしょう。