Linux Mint 21.1の新機能と変更点
リリースノートから「Linux Mint Cinnamon Edition 21.1」の新機能と変更点を紹介します。リリース情報
ここでは「Linux Mint Cinnamon Edition 21.1」固有の新機能と変更点を紹介します。リリース情報や「Linux Mint 21.1」の共通的な新機能や変更点は、以下を参照してください。
動画でみるLinux Mint 21.1の新機能と変更点
動画でも「Linux Mint 21.1」の新機能と変更点を紹介しています。よろしかったら参考にして頂けたらと思います。
Cinnamon 5.6
「Linux Mint Cinnamon Edition 21.1」では、デスクトップ環境に「Cinnamon 5.6」が採用されています。デスクトップ表示アプレットの削除
パネルの左セクションにデスクトップを表示するアプレットが配置されていましたが、このアプレットが削除され、代わりにセパレーターが配置されました。またデスクトップを表示する機能は、以下のコーナーバーに統合されました。
コーナーバー
パネルの右セクションに新しいコーナーバー(Corner bar)アプレットが配置されました。マウスカーソルをデスクトップの一番右下に配置されているコーナーバーに持っていってクリックするだけで、各種アクションを実行可能です。
アクションのカスタマイズに対応
コーナーバーはマウスの左クリックと中央ボタンのクリックに紐付けられたアクションを実行可能です。実行するアクションはユーザーがカスタマイズ可能であり、デスクトップの表示やデスクレットの表示、ワークスペース選択画面の表示、ウィンドウ選択画面の表示といったアクションを指定できます。
利用可能なアクション
利用可能なアクションは、以下の4種類です。- デスクトップの表示
- デスクレットの表示
- ワークスペースセレクター
- ウィンドウセレクター
ファイルのドラッグ操作にも対応
ファイルをドラッグしながらコーナーバーにマウスカーソルを持っていくと、デスクトップが表示され、簡単にデスクトップ上にファイルを配置できます。Nemo
「Nemo」はファイルマネージャーです。選択されたアイテムの強調表示方法の変更
選択されたアイテムの強調表示の方法が変更されました。従来は選択されたアイテムのアイコンも含め強調表示されていましたが、ファイル名などアイテム名のみが強調表示され、アイコンは強調表示されなくなりました。
このデザインは「Nemo」のリストビュー表示時のデザインと一貫性がなかったため、アイコンビューでもアイテム名のみが強調表示されるように修正されました。
デスクトップアイコンの変更
サイドバーなどに表示されているデスクトップを表すアイコンのデザインが、垂直反転されました。デフォルトの「Linux Mint」のパネルがデスクトップ下に配置されているため、それに合わせたデザインの変更となります。
デスクトップの設定
デスクトップのコンテキストメニューにディスプレイの設定画面を表示するメニュー項目が追加されました。この項目をクリックすると、以下のようにディスプレイの設定画面が表示されます。
時刻表示のフォント変更
ファイルの更新日時や作成日時など、時間を表示する列では、等幅フォントが使用されるようになりました。パスバーの改善
パスバーは現在のフォルダーを表示及びパスの移動をナビゲーションする機能です。ボタン形式のパスバーで現在のフォルダーをクリックすると、パスを直接入力可能なロケーションエントリーに切り替わるようになりました。
また現在表示しているフォルダーとは別のフォルダーに移動した際に、ボタン形式のパスバーに戻るようになっています。
ちなみにパスバーの表示方法は、右側のボタンでいつでも切替可能です。
システム設定
システム設定に関する変更点です。ショートカットキーのフィルタリング機能
ショートカットキーをフィルタリングする機能が追加されました。お気に入りのアプリ
お気に入りのアプリでは、アプリがカテゴリーごとに分けて表示されるようになりました。また端末を指定する場合、オプションを指定できるようになりました。
通知設定
通知設定では、通知を表示する時間をカスタマイズできるようになりました。テーマ
テーマでは、テーマが以下の種類ごとに分類され、並び替えられて表示されるようになりました。- ライトテーマ
- ダークテーマ
- 以前のライトテーマ
- 以前のダークテーマ