WSL 1.1.0の新機能と変更点
2023年1月19日にリリースされた「WSL 1.1.0」の新機能と変更点をピックアップします。ストアアプリケーション版WSL
ストアアプリケーション版「WSL」の詳細やインストール方法は、以下を参照してください。リリースノート
リリースノートは以下を参照してください。WSLの変更点
「WSL」の変更点を紹介します。1.overlayfsの利用
ディストリビューションのVHDが読み込み専用でマウントされた場合、「overlayfs」を利用するようになりました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。
2.--debug-shellオプション
「wsl.exe」に「--debug-shell」オプションが追加されました。3.Plan 9サーバーの修正
Plan 9サーバーで追加されたグループも活用されるようになりました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。
4.新しいターミナルでアプリを開始しないように修正
新しいターミナルで、ディストリビューションのアプリケーションを開始しないように修正されました。5.--mountオプションのサポート改善
「wsl.exe」の「--mount」オプションで、マウントフラグがサポートされました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。
6./dev/shmの作成方法の変更
「/dev/shm」がバインドマウントで作成されるようになりました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。
7.ディスクイメージの再マウント時にマウントできない問題の修正
ディスクイメージの再マウント時にマウントできない問題が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。
8.Linux kernelのアップデート
「Linux kernel」が「Linux kernel 5.15.83.1」にアップデートされました。これにより「x86」と「arm64」で「CONFIG_TIME_NS」が有効になりました。
また「arm64」で「CONFIG_DEFERRED_STRUCT_PAGE_INIT」が無効になりました。
9.PulseAudioのサポート改善
「PulseAudio」の環境変数に「unix:」プレフィックスが追加されました。10.同じIPアドレスの再利用
WSL NAT ネットワークで、なるべく常に同じIPアドレスが再利用されるように変更されました。11.--no-launchオプションが動作しない問題の修正
「wsl.exe --install --no-launch」が「WSL」やディストリビューションをインストールせずに処理が終了する問題が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。
12.BasePathの削除
「wsl --import」が失敗した時に「BasePath」が削除されるようになりました。13.WSLgのアップデート
「WSLg」が「WSLg 1.0.48」にアップデートされました。「WSLGd」が「init」を明示してRDPクライアントを起動するようになりました、
これによりWindows側で「msrdc.exe」が起動しない問題が修正されました。
「xwayland」では、バックポートにより不要になった最大フレームのフラグ設定が元に戻されました
「rdp-backend」では、RDPクライアントの切断時に「Weston」がクラッシュする問題が修正されました。
14.localhostの修正
「localhost」のリレーで、衝突するバインドを無視するようになりました。また「seccomp」を使用するようになりました。