Ubuntu Desktopの新インストーラーお披露目
かねてから話題に上がっていた「Ubuntu Desktop」の新インストーラーですが、現在「Ubuntu Desktop 23.04」のデイリービルドで、その新インストーラーが搭載されています。Flutter + Subiquity
この新インストーラーは、バックエンドに「Subiquity」を採用し、GUIに「Flutter」を採用しています。以前も紹介しましたが「Ubuntu」は「Flutter」推していますね。
新しい「Ubuntu Software」も「Flutter」で開発されています。
さて新インストーラーの画面をいくつか見てみましょう。
起動時
ライブメディアからUbuntuを起動した時に言語選択画面が表示された後、Ubuntuを試用するのか、それともインストーラーを起動するのか、以下のように選択画面が表示されます。ちなみにUbuntuの試用からインストーラーを起動することも可能です。
インストーラー
次にUbuntuのインストーラーを見てみましょう。新インストーラーは従来のインストーラーとほぼ同じ使い勝手を提供しており、すでにUbuntuをインストールしたことがある方は特に迷うことなく、新インストーラーを利用できるでしょう。
簡潔に言えば、見た目が変わっただけだと思えるくらいに使い勝手は大きく変わっていません。
そのおかげで改めてインストーラーの使い方を学び直す必要はないでしょう。
インターネットへの接続方法を選択する画面が追加されています。
ソフトウェア構成を選択する画面も、従来どおりです。
インストール方法の選択画面も、従来どおりで特に迷うことはないでしょう。
高度なオプションも利用できますが、従来のインストーラーにあった一部のオプションは削除されています。
以下の画面は、ディスクを削除してUbuntuをインストールする画面です。
以下はUEFI環境で手動でパーティションを構成する画面ですが、ブートローダーをインストールするデバイスを選択するコンボボックスで、パーティションのデバイスファイルの選択肢が削除され、分かりやすくなりました。
Ubuntu 23.04で新インストーラーは搭載されるのか
先日紹介したとおり、Ubuntuテスト週間が始まりテストの呼びかけが行われています。このテストの呼びかけの中で新インストーラーを搭載した「Ubuntu 23.04」のテストと、従来のインストーラーを搭載した「Ubuntu 23.04」のテストの両方のテストが呼びかけられています。
テストの結果特に問題がなければ、「Ubuntu 23.04」で新インストーラーが本採用されます。
しかし致命的な問題が見つかった場合、見送りになる可能性もあるでしょう。