VirtualBox 7.0.8がリリースされました
2023年4月18日、「VirtualBox 7.0.8」がリリースされました。リリース情報
今回のリリースはメンテナンスリリースなので、不具合の修正が主な変更点になります。- 変更点:Changelog for VirtualBox 7.0
- ダウンロード:Download VirtualBox
- マニュアル:Documentation
主な変更点
変更点をいくつか紹介します。- ネストされた仮想化機能の改善
- 現在のスナップショットに復元する機能の復活
- 仮想マシンのUSB設定画面で、USBフィルターエディターやポートフィルターの値が正しく保存及び復元されるように修正
- 詳細ペインの仮想マシン名及びOSタイプの埋め込みエディターの修正
- Linux Guest AdditionsのvboxvideoをRHEL 8.7, 9.1, 9.2でビルドする時に発生する問題の修正
- Linux kernel 6.3が初期サポートされました。
- systemdがinitプロセスとして実行されているかどうか検出する処理が改善されました。
- Linux Guest Additions 7.0.8以降でLinux Guest Additionsをアップグレードした時に、仮想マシンの再起動が不要になりました。(現状は試験的なサポート)
- Linux Guest Additionsでは、「/etc/virtualbox-guest-additions.conf」ファイルで「VBOX_BYPASS_MODULES_SIGNATURE_CHECK="1"」を指定した時に、カーネルモジュールの署名検証をバイパスする機能が追加されました。
Linuxディストリビューションがカーネルモジュールの署名を検証するツールを提供していない時に役立つでしょう。 - Linuxホストでは、「/etc/vbox/vbox.cfg」ファイルで「VBOX_BYPASS_MODULES_SIGNATURE_CHECK="1"」を指定した時に、カーネルモジュールの署名検証をバイパスする機能が追加されました。
Linuxディストリビューションがカーネルモジュールの署名を検証するツールを提供していない時に役立つでしょう。
VirtualBoxのアップデート
「VirtualBox」のリポジトリーを利用しているユーザーは、「ソフトウェアの更新」から「VirtualBox」をアップデートできます。注意
「VirtualBox」をアップデートする時は、必ず事前に「VirtualBox」が起動していないか確認してください。「VirtualBox」が起動している状態でアップデートを行うと、アップデートに失敗します。
VirtualBox拡張パックのアップデート
「VirtualBox」アップデート後、VirtualBox拡張パックもアップデートしましょう。「ファイル」メニューを開き「アップデートを確認」をクリックしてください。
VirtualBox拡張パックをインストールすると、VirtualBoxで利用できる機能が増えます。
画面の案内に従い、VirtualBox拡張パックをインストールします。
ライセンス画面は一番下までスクロールしないと(ライセンスを読まないと)、次の画面に移れません。
パスワードの入力が表示されたら、現在ログインしているユーザーのパスワードを入力してください。
VirtualBox拡張パックのインストーラー削除
VirtualBox拡張パックをインストールした後、VirtualBox拡張パックのインストーラーの削除確認画面が表示されます。一度インストールすればインストーラーは不要なので、「削除」ボタンをクリックしてインストーラーを削除すると良いでしょう。
VirtualBoxを新規にインストールする場合
「VirtualBox」を新規にインストールする場合は、以下を参考にしてください。次回以降、「ソフトウェアの更新」から「VirtualBox」をアップデートできるようになります。
Guest Additionsをインストールしておく
仮想マシンに「Ubuntu」をインストールした後や「VirtualBox」をアップデートした後は、忘れずに「Guest Additions」をインストールしておきましょう。Guest Additionsのインストール方法
「Guest Additions」のインストール方法は、以下を参照してください。Guest Additionsのアップデート
環境によっては以下のように「デバイス」メニューの「Upgrade Guest Additions」から「Guest Additions」をアップデートできます。この機能に対応していない環境では、「Guest Additions」を再インストールして「Guest Additions」をアップデートしてください。
Guest Additionsのインストール確認
「Guest Additions」のインストール状況は、「セッション情報」から確認できます。必要に応じて3Dアクセラレーションを有効にしておく
ゲストOSがOpenGLを利用する場合、仮想マシンの描画パフォーマンスが十分に出ないことがあります。その場合仮想マシンの設定で3Dアクセラレーションを有効にすると、パフォーマンスが改善されます。
ただしゲストOSが起動しない場合や、ゲストOSの画面がフリーズしたり崩れる場合は、3Dアクセラレーションを無効にすると良いでしょう。