KDE Plasma 6の開発状況
2023年11月24日、以下で「KDE Plasma 6」の開発状況が紹介されました。KDE Plasma 6
「KDE Plasma 6」は次期メジャーバージョンの「KDE Plasma」です。「KDE Plasma 6」は2024年の2月にリリースされる予定です。
「KDE Plasma 6」のリリーススケジュールは、以下を参照してください。
Wayland
「Wayland」の変更点や改善点です。
1. アプリの終了確認
PCを再起動する時などPlasma Waylandセッションを終了する時に、アプリに対して未保存のドキュメントを保存する機会が提供されるようになりました。これによりユーザーはPlasma Waylandセッションを終了する前に、各アプリの未保存のドキュメントを保存できるようになりました。
2. バウンスキーのサポート
Plasma Waylandセッションでバウンスキーがサポートされました。3. 応答のないアプリの確認ダイアログ
Plasma Waylandセッションで、応答のないアプリの確認ダイアログのUIがモダンなUIに改善されました。KDE Plasma 6
「KDE Plasma 6」の変更点や改善点です。1. ファイル表示のサポート改善
外部アプリがユーザーのデスクトップフォルダー内にファイルやフォルダーを作成した時に、即座にそれらのファイルやフォルダーが表示されるようになりました。2. Kickoffの改善
「システム設定」でユーザーアカウントのアバターを変更した時に、そのアバターが「Kickoff」に即座に反映されるようになりました。3. オフラインアップデートの改善
オフラインアップデートとは、ダウンロード済みのアップデートをOSの起動時に適用する仕組みです。OSの再起動時にダウンロード済みのアップデートを適用せずに再起動するオプションが追加されました。
またOSのシャットダウン時にもこのオプションが追加される予定です。
4. バッテリーと明るさウィジェット
「バッテリーと明るさ」のウィジェットが「明るさと色」と「電源とバッテリー」の2種類のウィジェットに分割されました。前者のウィジェットはナイトカラーの設定に統合されたため、システムトレイに配置されるウィジェットの総数は増えません。
5. Spectacleを起動するショートカットキーの追加
スクリーンショットアプリの「Spectacle」を起動する「Meta + Shift + S」ショートカットキーが追加されました。「PrintScreen」キーがない環境でも、「Spectacle」を起動できるようになりました。
パーティションマネージャー
パーティションマネージャーはストレージのフォーマットなど、ストレージを管理するためのアプリです。1. マウントポイントのサポート改善
パーティションマネージャーにはボリュームのマウントポイントを指定し、PC起動時にそのボリュームを指定されたマウントポイントにマウントする機能があります。この機能は「/etc/fstab」ファイルにボリュームの情報を記述することで実現しています。
マウントポイントを設定する設定画面で有効なマウントポイントが指定されなかった時に、設定画面を閉じれないように修正されました。
KMail
「KMail」はメールクライアントアプリです。「KMail」は「Breeze」テーマでフレームレスなデザインに変更されました。
Welcome Center
「Welcome Center」はログイン時に起動するようこそ画面です。
開発版の「KDE Plasma」を利用している環境で、その旨を示すページが追加されました。