Linux Mint Cinnamon Edition 21.3の新機能と変更点
リリースノートから「Linux Mint Cinnamon Edition 21.3」の新機能と変更点を紹介します。リリース情報
各エディションのリリース情報や既知の問題は、以下を参照してください。補足
ここでは「Linux Mint Cinnamon Edition 21.3」固有の新機能と変更点を紹介します。「Linux Mint 21.3」全体の新機能と変更点は、以下を参照してください。
1. Nemo
「Nemo」の変更点です。「Nemo」はファイルマネージャーです。
「Nemo」のアクションが「Cinnamon Spice」に加わりました。
Nemoとアクション
アクションは「Nemo」のコンテキストメニューを拡張する仕組みです。「Nemo」のコンテキストメニューは選択されているファイルの種類に応じて適切なメニューアイテムを表示しています。
例えば画像ファイルを右クリックした時に表示されるコンテキストメニューには、選択されている画像ファイルを壁紙に設定するメニューアイテムが表示されます。
このメニューアイテムアイテムはアクションで実現されている機能です。
アクションを管理するには
「Nemo」のプラグインの設定画面から各種アクションを管理できるようになっています。アクションがCinnamon Spiceに
このアクションが「Cinnamon Spice」として扱われるようになりました。「Cinnamon Spice」は「Cinnamon」環境の機能を拡張したりカスタマイズする仕組みの総称であり、それぞれカスタマイズする領域に応じ、今までは4種類の「Cinnamon Spice」が提供されていました。
「Linux Mint 21.3」ではここにアクションも追加されるようになりました。
- アプレット
- デスクレット
- 拡張機能
- テーマ
- アクション
いずれの「Cinnamon Spice」もシステム設定の各設定画面から管理でき、各設定画面では「Cinnamon Spice」のダウンロードやインストール、有効化や無効化など各種管理が可能です。
簡単にアクションの管理が可能に
アクションが「Cinnamon Spice」の一部になったことで、ユーザーは従来よりも簡単にアクションの追加や削除などの操作が行えるようになりました。ちなみにデフォルトでは、多くのユーザーが幅広く利用するであろうアクションがプリインストールされています。
2. Waylandの試験的なサポート
「Wayland」が試験的にサポートされました。Waylandセッションを利用するには
Waylandセッションを利用するには、ログイン画面から「Cinnamon on Wayland」を選択してログインします。そうすれば「Wayland」上で「Cinnamon」や各種アプリが動作するようになります。
デフォルトはX11セッション
今回の「Wayland」のサポートはあくまで試験的なサポートであり、一部の機能に制限があります。またデフォルトのセッションは従来どおりX11セッションになります。
Linux Mint 22シリーズまでX11セッションがデフォルト
今回リリースされた「Linux Mint Cinnamon Edition 21.3」も含め、次期メジャーバージョンの「Linux Mint 22」シリーズまで従来どおりX11セッションがデフォルトになります。「Linux Mint 23」までに「Wayland」対応を完了させ、問題がなければWaylandセッションがデフォルトになる予定です。3. ディスプレイの設定
ディスプレイの設定画面では、75%のスケールを指定できるようになりました。スケールは画面全体の表示倍率を設定する機能です。
つまり75%を指定すると、画面全体が縮小表示されます。