MATE 1.28 の新機能と変更点
2024年2月27日、MATE 1.28 がリリースされました。MATE
MATE は GNOME 2 由来の UI/UX の特徴を持つデスクトップ環境です。MATE は Ubuntu の公式フレーバーの一つである Ubuntu MATE で採用されているデスクトップ環境です。
今後リリースされる Ubuntu MATE で MATE 1.28 が採用されるでしょう。
MATE 1.28 の新機能と変更点をいくつかピックアップします。
MATE 1.28
MATE 1.28 では安定性の向上や堅牢性の強化を確保しつつ、コードベースを最新にする取り組みが行われてきました。本リリースでは特に Wayland のサポート強化、様々なアプリのアップデート、多数の不具合の修正が含まれています。
また非推奨のライブラリーの削除や最新版 GTK との互換性の確保も行われています。
Atril
Atril はドキュメントビューアーです。変更点
- コミックアーカイブの展開に libarchive を使用するようになりました。
- WebKitGTK 4.2.1 をサポートしました。
- ドキュメントに EPUB のサポートが明記されました。
Caja
Caja はファイルマネージャーです。変更点
- Caja は Wayland セッションでデスクトップアイコンの管理や背景の描画と変更を行うようになりました。
- Wayland セッションで --force-desktop を指定して起動すると、デスクトップアイコンが表示されるようになりました。
caja-extensions
caja-extensions は Caja の機能を拡張するプラグイン集です。- メディアファイルのプロパティーを Caja で表示する audio-video-properties プラグインが追加されました。
- sendto 拡張機能は gupnp 1.6 以降が必要になりました。
Engrampa
Engrampa はアーカイブマネージャーです。変更点
- CPIO アーカイブの操作に cpio の代わりに unrar を使用するようになりました。
- unrar-free をサポートしました。
Marco
Marco は GNOME Metacity から派生したウィンドウマネージャーです。変更点
- Alt + Tab キーでアプリのウィンドウを前面に持ってくる設定が追加されました。