ウィンドウテーマ
ウィンドウテーマはアプリのウィンドウの枠を定義したテーマです。ウィンドウデコレーター
UbuntuはウィンドウマネージャーにCompizを採用しています。Compizではウィンドウデコレーターがウィンドウの枠を描画しています。
ウィンドウデコレーターにはいくつか種類があり、Ubuntuでは「GTK Window Decorator」を利用しています。
「GTK Window Decorator」はMetacityのテーマを使用するので、UbuntuのウィンドウテーマはMetacityのテーマということになります。
Emerald Window Decorator
「GTK Window Decorator」の代わりに「Emerald Window Decorator」を利用すると、Windows 7のようなガラス効果を持たせることも可能です。ただし標準でサポートされておらず、クラッシュなどのトラブルの原因になる可能性があります。
ウィンドウテーマの変更について
Ubuntuではシステム設定でテーマの変更が可能です。ただし、予め決められたテーマしか利用することができません。
またシステム設定でテーマの変更を行うと、ウィンドウテーマだけでなく他のテーマもまとめて変更されます。
ちなみにユニバーサルアクセスのコントラストの設定もテーマを変更することで機能を実現しています。
従って新たにインストールしたウィンドウテーマを使用するには、Ubuntu Tweakを利用する必要があります。
この点はGTK+テーマの変更と同等です。
ウィンドウテーマの保存先(インストール先)
ウィンドウテーマは全ユーザー共通のフォルダーか、ユーザー固有のフォルダーにインストールします。自分しか利用しない、もしくはシステムのファイルを弄りたくない場合は、ユーザー固有のフォルダーにウィンドウテーマをおくと良いでしょう。
全ユーザー共通のフォルダー
全ユーザー共通のウィンドウテーマは「/usr/share/themes」フォルダー以下に置きます。全ユーザー共通のフォルダーにアイコンテーマを置く場合は、フォルダーやファイルのアクセス権に注意してください。
少なくとも全ユーザーから読み込みできるようにアクセス権を設定してください。
フォルダーのアクセス権
ファイルのアクセス権
ユーザー固有のフォルダー
ユーザー固有のウィンドウテーマは「~/.themes」フォルダー以下に置きます。「XDG Base Directory Specification対応について」も参考にしてください。
ウィンドウテーマのフォルダー構造
ウィンドウテーマはGTK+テーマと一緒に入っていることが多いですが、個別に存在しても問題ありません。ウィンドウテーマは「metacity-1」フォルダーに入っています。
フォルダーの中身を見ると、以下のようにテーマ情報が書かれた「metacity-theme-1.xml」と各種画像が入っています。
各画像はウィンドウの枠に使用する画像です。
最小化や最大化のボタン等に使用する画像ファイルが入っています。
「metacity-theme-1.xml」はXML形式で書かれています。