全体の設定
「Fcitx」の設定画面を開き「全体の設定」タブをクリックすると、入力メソッドの切り換えなど「Fcitx」の動作設定を行うことができます。入力メソッドのオンオフ
入力メソッドのオンとオフの切り換えを行うショートカットキーを設定します。2種類のショートカットキーを設定することができます。
ショートカットキーの設定方法
ショートカットキーの設定は、ボタンをクリックすると以下のようにキーの組み合わせを入力する状態になるので、ショートカットキーに設定したいキーを押します。ショートカットキーを削除するには
ショートカットキーを削除するには、キーの組み合わせを入力する状態の時に「ESC」キーを押します。ショートカットキーが削除され「空」と表示されます。
トリガーキーについて
「Fcitx」では、「入力メソッドのオンオフ」で設定したショートカットキーを「トリガーキー」と表現します。入力メソッド起動のその他のキー
入力メソッドのアクティブと非アクティブの切り換えを行うショートカットキーを設定します。ショートカットキーは、以下のメニューから選択します。
無効
無効を選択すると、ショートカットキーを無効にします。Custom
カスタムを選択すると、自分でキーの組み合わせを指定することができます。ただし「拡張オプションの表示」で表示されるオプションから、ショートカットキーを設定する必要があります。
スイッチキーについて
「Fcitx」では、「入力メソッド起動のその他のキー」で設定したショートカットキーを「スイッチキー」と表現します。トリガーキーとスイッチキーの違いについて
ユーザーから見た場合、この2つは似たような役割に見えますが、内部的には明確に区別されます。トリガーキーは、入力メソッドのオン・オフを切り換えます。
一方スイッチキーは、一時的に入力メソッドのオン・オフを切り換える時に利用します。
どちらのキーによる切り換えでも、ほぼ同じ結果になります。
ただし、一部のオプションはこの違いに影響を受けます。
入力メソッドの切換をホットキーで
チェックをオンにすると、「入力メソッドの切換」で指定したショートカットキーで、入力メソッドの切り換えを行えるようになります。3つ以上の入力メソッドを活用する場合は、このチェックをオンにしておきましょう。
2つ以下の入力メソッドでは、チェックがオンになっていても問題ありませんが、ショートカットキーを節約したい場合は、オフにしておくのも良いでしょう。
入力メソッドの切換
入力メソッドの切り換えを行うショートカットキーを設定します。ショートカットキーは、以下のメニューから選択します。
前のページ/次のページ
ページ切り換えのショートカットキーの設定です。それぞれ2種類のショートカットキーを設定することができます。
ページとは
候補ウィンドウ内に表示する単語数は設定で決められています。表示しきれない単語候補がある場合、設定された単語候補数ごとにページという単位で候補の表示を行います。
例えば候補となる単語が「20」単語あるとして、候補ウィンドウ内に表示する単語数が「5」だった場合、ページが4つ作成されます。
各ページごとに5つづつ候補となる単語が表示されます。
ユーザーはページを切り換えることで、全ての単語候補にアクセスすることができます。
ここでは、このページを切り換えるショートカットキーを設定します。
「前のページ」は1つ前のページを表示します。
「次のページ」は1つ次のページを表示します。
注意
インプットメソッド側で同様のショートカットキーが設定できる場合、ここでの設定は反映されず、インプットメソッド側で行った設定が優先されます。例えばMozcの場合、「変換」キーで次のページを、「Shift + 変換」キーで前のページを表示します。
Mozcは、ここでの設定に影響を受けません。
ショートカットキーの設定方法
ショートカットキーの設定は、ボタンをクリックすると以下のようにキーの組み合わせを入力する状態になるので、ショートカットキーに設定したいキーを押します。ショートカットキーを削除するには
ショートカットキーを削除するには、キーの組み合わせを入力する状態の時に「ESC」キーを押します。ショートカットキーが削除され「空」と表示されます。
ウィンドウ間で状態を共有
ウィンドウというのは、アプリが表示する各ウィンドウのことです。あるウィンドウから別のウィンドウに移った際に、入力メソッドの状態を保持するかどうかの設定です。
入力メソッドの状態とは、選択されている入力メソッドやその入力メソッドの設定のことです。
以下のメニューから選択します。
No
入力メソッドの状態を共有しません。それぞれのウィンドウごとに入力メソッドの状態を保持します。
すべて
異なるウィンドウ及び異なるアプリで入力メソッドの状態を共有します。例えば「テキストエディター」で「Mozc」を選択すると、他のアプリでも「Mozc」が選択された状態になります。
プログラムごと
アプリごとに入力メソッドの状態を共有します。従って異なるアプリ間で入力メソッドの状態は共有されません。
例えば「テキストエディター」で「Mozc」を選択しても、他のアプリでは「Mozc」が選択された状態になりません。
他のアプリは、各アプリで選択している入力メソッドがそのまま維持されます。
ただし「No」と異なり、「テキストエディター」が複数のウィンドウを表示している場合、それらのウィンドウの入力メソッドは「Mozc」になります。
状態を切り替えたら確定する
現在入力中の未確定の文字がある状態で、スイッチキーによる入力メソッドの変更を行った際、未確定の文字を確定させるかどうかの設定です。未確定の文字とは
未確定の文字とは、各入力メソッドがバッファに保持している文字のことです。テキストエディターでは、以下のように未確定の文字に_が表示されます。
チェック オン
以下のようにスイッチキーを押した際、未確定の文字が確定されテキストに反映されます。チェック オフ
以下のようにスイッチキーを押した際、未確定の文字は破棄され、テキストに反映されません。Mozcについて(2013/12/23)
Mozc(fcitx-mozc)ではこの機能を反映する実装が行われていないため、機能しません。常にチェックオフとして扱われます。
Anthyは機能します。
候補の単語数
一度に候補ウィンドウに表示する単語の数を指定します。あまり大きい数を指定すると候補ウィンドウが画面からはみ出し、使い勝手が悪くなってしまいます。
程々の数値に設定しておきましょう。
以下は候補の単語数を「5」に設定した例です。
5つの単語が候補ウィンドウに表示されています
注意
一部のアドオンは、「入力メソッドのキーボードレイアウトの設定」が採用され、ここでの設定は反映されません。インプットメソッド側で同様の設定ができる場合、ここでの設定は反映されず、インプットメソッド側で行った設定が優先されることがあります。
従って、アドオン次第ということになります。