ワイルドカードを利用して、スナップショットから特定のファイルをワーキングディレクトリーに展開する
ワイルドカードを利用して、スナップショットから特定のファイルを「ワーキングディレクトリー」に展開します。ワイルドカードを利用すれば、パターンに合致するファイルをまとめて展開することができます。
利用できるワイルドカード
ファイル名に指定できるワイルドカードです。*ワイルドカード
どの文字列にも対応するワイルドカードです。文字数は何文字でも良いです。
例えば「*.txt」と記述すると、ファイル名の拡張子が「.txt」であるファイルを指定することができます。
?ワイルドカード
どの文字列にも対応するワイルドカードです。ただし「*」ワイルドカードと異なり、文字数は1文字です。
例えば「???」と記述すると、ファイル名が3文字のファイルを指定することができます。
[]ワイルドカード
[]内に記述された文字に対応するワイルドカードです。ただし「*」ワイルドカードと異なり、文字数は1文字です。
「?」ワイルドカードの条件を細かく指定するワイルドカードです。
例えば「[ab]*」と記述すると、ファイル名の1文字目が「a」か「b」で始まるファイルを指定することができます。
また、「[a-c]*」と記述すると、ファイル名の1文字目が「a」か「b」か「c」で始まるファイルを指定することができます。
注意
すでに「ワーキングディレクトリー」内に同名のファイルが存在する場合、それらのファイルは「スナップショット」から取得したファイルで上書きされます。また、ワイルドカードを使用してファイル名を指定する場合は、「'」で各ファイル名を括ってください。
コマンドの実行例
ここでは例として、ファイル名の拡張子が「.txt」であるファイルをまとめて「ワーキングディレクトリー」に展開します。1.ブランチの確認
ブランチの一覧を表示すると、以下のようになっています。「*」マークが付いている「master」ローカルブランチが、現在のブランチであることが分かります。
従って「HEAD」は「master」ローカルブランチを指しています。
2.ワーキングディレクトリーの確認
「master」ブランチをチェックアウトした直後の「ワーキングディレクトリー」の状態です。以下のようにファイルが配置されています。
ここでは例として、「ワーキングディレクトリー」内のファイルを全て削除します。
3.コマンドの実行
「端末」から、以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、「スナップショットから、特定のプロジェクトのファイルをワーキングディレクトリーに展開するコマンドの説明」を参考にしてください。
git checkout HEAD '*.txt'
4.コマンドの実行結果
問題がなければ、特にメッセージは表示されません。5.ワーキングディレクトリーの確認
「ワーキングディレクトリー」内のファイルは、以下のようになっています。ファイル名の拡張子が「.txt」のファイルのみ、展開されています。