Ubuntu Git その269 - サブモジュールを追加する・サブモジュール追加後の状態を確認する（git submodule）

サブモジュールを追加する

「サブモジュール」を追加します。

1.ワーキングディレクトリー内のファイル

現状「ワーキングディレクトリー」内のファイル構成は、以下のようになっています。

2.コマンドの実行

「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「サブモジュールを追加するコマンドの説明」を参考にしてください。

git submodule add git://192.168.56.1/mySubProject

3.コマンドの実行結果

以下のように「サブモジュール」が追加され、「サブモジュール」のクローン及びチェックアウトが実行されます。

スーパープロジェクトの確認

「サブモジュール」の追加後の「スーパープロジェクト」の変化を見てみます。

1.サブモジュールのワーキングディレクトリー

「スーパープロジェクト」の「ワーキングディレクトリー」内に、「サブモジュール」の「ワーキングディレクトリー」が配置されています。

「mySubProject」フォルダーが、追加した「サブモジュール」の「ワーキングディレクトリー」です。

2.gitmodulesファイル

「スーパープロジェクト」の「ワーキングディレクトリー」内に、「.gitmodules」ファイルが追加されています。

「.gitmodules」ファイルの中身を見ると、以下のように追加した「サブモジュール」の情報が記述されています。

3.リポジトリーの設定ファイル

「スーパープロジェクト」のリポジトリーの設定ファイルにも、「サブモジュール」の情報が記述されています。

リポジトリーの設定ファイルである「.git/config」ファイルを開くと、以下のように「サブモジュール」の情報が記述されています。

ここに記述される内容は、上記「2.」で紹介した「.gitmodules」ファイルに記述されている情報が元になります。

「.gitmodules」ファイルの内容が「.git/config」ファイルに反映され、「Git」は「.git/config」ファイルの記述を元に、「サブモジュール」の管理を行います。

4.サブモジュールのGitディレクトリー

「サブモジュール」の「Gitディレクトリー」は、「スーパープロジェクト」の「Gitディレクトリー」に配置されます。

「スーパープロジェクト」の「.git/modules」フォルダーに、「サブモジュール」の「Gitディレクトリー」が配置されます。

「mySubProject」フォルダーの中身を見てみると、以下のように「サブモジュール」のリポジトリーが配置されています。

5.サブモジュールの状態

「スーパープロジェクト」から「サブモジュール」の状態を確認すると、以下のようになります。

「サブモジュール」の「HEAD」が指す「コミットオブジェクト」と、現在のブランチが表示されます。

6.ワーキングディレクトリーの状態

最後に、「スーパープロジェクト」の「ワーキングディレクトリー」の状態を見てみます。

「.gitmodules」ファイルが新規に追加されたファイルとして認識されています。
また「mySubProject」フォルダーも新規に追加されたファイルとして認識されています。

ただし「mySubProject」フォルダーは、「Git」から「サブモジュール」であると認識されます。

この後「スーパープロジェクト」でコミットを行い、「スーパープロジェクト」の「リモートリポジトリー」にプッシュすれば、他のユーザーも「サブモジュール」を利用できるようになります。