サブモジュールのコミットオブジェクト間のサマリーを表示する
「git submodule」コマンドは、「サブモジュール」の「コミットオブジェクト」間のサマリーを表示することができます。デフォルトでは、「コミットID」が指す「コミットオブジェクト」と、「サブモジュール」の「HEAD」が指す「コミットオブジェクト」間のサマリーを表示します。
サマリーとは、コミットメッセージの「コミットタイトル」のことです。
コマンドのフォーマット
コマンドのフォーマットは以下のようになります。
git submodule <情報出力オプション> summary <オプション> <コミットオブジェクト> <ワーキングディレクトリーのパス>
このコマンドの基本的な使い方は、「コミットIDとサブモジュールのHEADが指すコミットオブジェクト間のサマリーを表示する」を参考にしてください。
情報出力オプション
情報の出力に関するオプションです。いずれのオプションも省略できます。
エラーメッセージのみ出力する(-q, --quiet)
このオプションを指定すると、エラーメッセージのみ出力します。表示するサマリーの対象に関するオプション
表示するサマリーの対象に関するオプションです。いずれのオプションも省略できます。
コミットIDとステージングエリアのコミットIDを対象にする(--cached)
「コミットID」が指す「コミットオブジェクト」と、「ステージングエリア」に追加されている「コミットID」が指す「コミットオブジェクト」間のサマリーを表示します。このオプションの使用例は、「コミットIDとステージングエリアに追加されているコミットIDが指すコミットオブジェクト間のサマリーを表示する」を参考にしてください。
ステージングエリアのコミットIDと、サブモジュールのHEADを対象にする(--files)
「ステージングエリア」に追加されている「コミットID」が指す「コミットオブジェクト」と、「サブモジュール」の「HEAD」が指す「コミットオブジェクト」間のサマリーを表示します。このオプションの使用例は、「ステージングエリアに追加されているコミットIDと、サブモジュールのHEADが指すコミットオブジェクト間のサマリーを表示する」を参考にしてください。
表示するサマリーの対象に関するオプションを省略した場合
表示するサマリーの対象に関するオプションを省略した場合、「コミットID」が指す「コミットオブジェクト」と、「サブモジュール」の「HEAD」が指す「コミットオブジェクト」間のサマリーを表示します。「コミットIDとサブモジュールのHEADが指すコミットオブジェクト間のサマリーを表示する」を参考にしてください。
サマリー関するオプション
サマリーに関するオプションです。いずれのオプションも省略できます。
表示するサマリー数の指定(-n, --summary-limit)
表示するサマリー数を指定します。このオプションの使用例は、「表示するサマリー数を指定して、コミットオブジェクト間のサマリーを表示する」を参考にしてください。
コミットオブジェクト
「スーパープロジェクト」の「コミットオブジェクト」を指定します。指定した「コミットオブジェクト」に含まれる「コミットID」が使用されます。
「コミットオブジェクト」を指す参照で指定することもでき、 以下の指定方法が利用できます。
- ブランチ名
- タグ名
- コミットオブジェクトの識別子
- HEAD
1.ブランチ名
ブランチヘッドが指す「コミットオブジェクト」を指定します。2.タグ名
タグが指す「コミットオブジェクト」を指定します。3.コミットオブジェクトの識別子
直接「コミットオブジェクト」の識別子を指定します。コミットオブジェクトの識別子は、4文字以上の識別子を入力します。
4.HEAD
「HEAD」が指す「コミットオブジェクト」を指定します。コミットオブジェクトを省略した場合、「スーパープロジェクト」の「HEAD」が指す「コミットオブジェクト」が使用されます。
オプションの使用例
このオプションの使用例は、「コミットオブジェクトを指定して、コミットオブジェクト間のサマリーを表示する」を参考にしてください。ワーキングディレクトリーのパス
サマリーを表示したい「サブモジュール」の「ワーキングディレクトリー」のパスを指定します。ワーキングディレクトリーのパスを省略した場合
「ワーキングディレクトリー」のパスを省略した場合、すべての「サブモジュール」がサマリーの表示対象になります。サマリーを表示したいサブモジュールのみ指定することも可能
サマリーを表示したい「サブモジュール」の「ワーキングディレクトリー」のパスを指定して、特定の「サブモジュール」のみサマリーの表示対象にすることも可能です。「ワーキングディレクトリー」のパスを指定する例は、「サマリーを表示するサブモジュールを指定して、サマリーを表示する」を参考にしてください。