lsコマンド
List Directory contentsの略です。現在のディレクトリー内のサブディレクトリーとファイルの一覧を表示します。
サブディレクトリーとファイルの名称を一覧で表示します。
名称順でソートされます。
詳細情報の表示1(lオプション)
所有者やグループなどの情報も表示します。よく使うオプションです。
合計
ディレクトリー内のディレクトリーとファイルの合計サイズです。再帰的計算されないのでサブディレクトリー内のサイズに関しては加算されません。
ディレクトリー自身も4096byte消費します。
単位が書かれていませんが、44kibです。
次に各行の意味を見ていきます。
例として、上記画像の一番上の行(Ubuntu One)を取り上げます。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
d | rwxrwxr-x | 4 | ubuntu | ubuntu | 4096 | 7月 24 15:59 | Ubuntu One |
1.d
dはディレクトリーの意味です。ディレクトリーにはdが表示され、ファイルには-が表示されます。
2.rwxrwxr-x
アクセス権限です。3つに分割して、左から所有者、グループ、その他のアクセス権限です。
rは読み込み権限、wは書き込み権限、xは実行権限です。
権限がない場合は、-が表示されます。
従って上記のアクセス権限は、以下のようになります。
所有者 | 読み込み、書き込み、実行 |
グループ | 読み込み、書き込み、実行 |
その他 | 読み込み、実行 |
3.4
ハードリンクの数です。とりあえず気にしなくてよいです。
4.ubuntu
所有者です。5.ubuntu
グループです。6.4096
ファイルサイズです。単位はbyteです。
7.7月 24 15:59
更新日時です。8.Ubuntu One
ディレクトリーやファイル名です。詳細情報の表示2(nオプション)
lと似ていますが、所有者とグループをIDで表記します。 lオプションとは併用できません。隠しファイルの表示(aオプション)
通常隠しファイルは表示されませんが、aオプションをつけることで隠しファイルも表示されるようになります。
ファイルサイズのフォーマット(hオプション)
ファイルサイズをKBやMBで表示します。hオプションは何れのオプションとも併用可能です。
情報付加(Fオプション)
Fオプションを追加することで、各行の最後に付加情報がつきます。ディレクトリー | / |
実行権限をもったファイル | * |
Fオプションは何れのオプションとも併用可能です。
再帰的に情報を表示(Rオプション)
サブディレクトリーまで含めて再帰的に情報を表示します。Rオプションは何れのオプションとも併用可能です。
逆順にソート(rオプション)
逆順でソートします。rオプションは何れのオプションとも併用可能です。
更新日時でソート(tオプション)
更新日時でソートします。アクセス日時でソート(uオプション)
アクセス日時でソートします。ltオプションにuオプションをつけるか、lオプションを付けずにuオプションをつけます。
luオプションにすると名称順になるため、期待した結果になりません。
ファイルサイズでソート(Sオプション)
ファイルサイズでソートします。色付け(--colorオプション)
ファイルやディレクトリーなどの種類に応じて色付けします。colorオプションは何れのオプションとも併用可能です。
特定のディレクトリーの中身を表示する
オプション指定のあとに、パスを入力することで特定のディレクトリーの中身を表示できます。このパスを省略すると、現在のパスの中身を表示します。