VirtualBox 4.3
2013/10/15に「VirtualBox 4.3」がリリースされました。公式のPPAを利用している人は、「VirtualBox 4.3」をインストールすることができます。
VirtualBox 4.2について
「VirtualBox 4.2」と「VirtualBox 4.3」のパッケージは別パッケージで提供されるため、「VirtualBox 4.2」から自動的に「VirtualBox 4.3」にアップグレードされることはありません。これは「VirtualBox 4.3」に限った話ではなく、メジャーバージョンアップはこのような提供方法になります。
「VirtualBox 4.3」へアップグレードしたい人は、Ubuntuソフトウェアセンターから「VirtualBox 4.3」を新たにインストールする必要があります。
「VirtualBox 4.3」をインストールすると「VirtualBox 4.2」はアンインストールされますが、作成した仮想マシンや設定等は引き継がれます。
VirtualBox 4.3の変更点
「VirtualBox 4.3」の変更点は、チェンジログを参考にしてください。ここではチェンジログからいくつか変更点をピックアップしてみます。
1.VT-xコードとAMD-Vコード
VT-xコードとAMD-Vコードの主要部分の書き換えによる、多くの不具合の修正とパフォーマンスの向上2.メッセージの表示方法変更
ヒントや情報など致命的ではないメッセージを、画面の上部に表示するようになりました。以前はモーダルダイアログで表示されていたため、これにより煩わしさが低減しました。
メッセージをクリックすると、以下のように全文が表示されます。
3.ショートカットキーの設定
VirtualBoxや仮想マシンの操作を行うショートカットキーを、ユーザーが独自に設定できるようになりました。4.ビデオキャプチャー
実行中の仮想マシンをキャプチャーできるようになりました。説明用の動画を作成する時に便利な機能です。
動画の形式はWebM形式です。
5.タッチデバイスのサポート
タッチデバイスに対応しました。Windows 8などタッチに対応したOSで利用すると良いでしょう。
6.Webカメラのサポート
USB接続のWebカメラを仮想マシンで利用できるようになりました。ただし試験的なサポートです。
7.SCSI CD-ROMドライブのサポート
SCSI CD-ROMドライブをサポートしました。仮想マシンに追加したSCSI CD-ROMドライブからOSを起動することもできます。
8.IPv6のサポート
仮想ネットワークインターフェースが、IPv6に対応しました。9.NATがルーターモードに対応
NAT仮想ネットワークインターフェースが、仮想ルーターモードに対応しました。複数の仮想マシンが同一のネットワークアドレスに属し、ひとつのNATサービスを共有できます。
ただし試験的な対応です。
各種設定も行えます。
様々な新機能が追加され使いやすさが向上しています。
もちろん上記以外にも細かな改善やバグの修正などが盛り込まれています。
VirtualBox 4.3のインストール
事前に公式のPPAを追加しておいてください。Ubuntuソフトウェアセンターを起動し、「virtualbox-4.3」で検索します。
インストールボタンをクリックします。
以上で完了です。
「VirtualBox 4.3」を起動すると、「Oracle VM VirtualBox Extension Pack」のインストールが促されるので、手順に従いインストールしてください。
もし表示されない場合は、「Oracle VM VirtualBox Extension Pack」を直接ダウンロードしてインストールしてください。