Memtestエントリーのテンプレート
「Options」タブをクリックし「Type」メニューから「Memtest」を選択すると、以下の画面が表示されます。テンプレートの概要
このテンプレートは、メモリのチェックを行う「memtest86+」を起動するテンプレートです。Partition
「memtest86+」があるパーティションをメニューから選択します。Memtest image
「memtest86+」をフルパスで指定します。必要に応じて「memtest86+」に渡すオプションも指定します。
Memtest86+を起動するエントリーを作成する
ここでは例として、「Memtest86+」を起動するエントリーを作成します。エントリーの作成自体は「GRUB2のブートメニューに表示される項目を作成する」を参考にしてください。
1.Memtest86+の確認
「Memtest86+」は「/boot」フォルダー以下にインストールされます。ファイル名は「memtest86+.bin」です。
2.エントリーの設定(Options)
エントリー編集画面の「Options」タブを、以下のように設定します。「Partition」の選択は環境により異なります。
3.エントリーの設定(Source)
エントリー編集画面の「Source」タブを、以下のように設定します。4.エントリー作成完了
以下のようにエントリーを作成しました。5.GRUB2のブートメニュー
GRUB2のブートメニューを表示すると、作成したエントリーが表示されています。「Boot Memtest86+」を選択します。
6.Memtest86+の起動
以下のように「Memtest86+」が起動します。Ubuntu 13.04のGRUB2が生成するMemtest86+起動エントリー
参考までにUbuntu 13.04のGRUB2が生成する、「Memtest86+」起動用エントリーは以下のようになります。Memory test (memtest86+)
insmod part_msdos
insmod ext2
set root='hd1,msdos2'
if [ x$feature_platform_search_hint = xy ]; then
search --no-floppy --fs-uuid --set=root --hint-bios=hd1,msdos2 --hint-efi=hd1,msdos2 --hint-baremetal=ahci1,msdos2 eedb111d-e013-4144-820e-6aa2f47818ad
else
search --no-floppy --fs-uuid --set=root eedb111d-e013-4144-820e-6aa2f47818ad
fi
linux16 /boot/memtest86+.bin
insmod ext2
set root='hd1,msdos2'
if [ x$feature_platform_search_hint = xy ]; then
search --no-floppy --fs-uuid --set=root --hint-bios=hd1,msdos2 --hint-efi=hd1,msdos2 --hint-baremetal=ahci1,msdos2 eedb111d-e013-4144-820e-6aa2f47818ad
else
search --no-floppy --fs-uuid --set=root eedb111d-e013-4144-820e-6aa2f47818ad
fi
linux16 /boot/memtest86+.bin
Memory test (memtest86+, serial console 115200)
insmod part_msdos
insmod ext2
set root='hd1,msdos2'
if [ x$feature_platform_search_hint = xy ]; then
search --no-floppy --fs-uuid --set=root --hint-bios=hd1,msdos2 --hint-efi=hd1,msdos2 --hint-baremetal=ahci1,msdos2 eedb111d-e013-4144-820e-6aa2f47818ad
else
search --no-floppy --fs-uuid --set=root eedb111d-e013-4144-820e-6aa2f47818ad
fi
linux16 /boot/memtest86+.bin console=ttyS0,115200n8
insmod ext2
set root='hd1,msdos2'
if [ x$feature_platform_search_hint = xy ]; then
search --no-floppy --fs-uuid --set=root --hint-bios=hd1,msdos2 --hint-efi=hd1,msdos2 --hint-baremetal=ahci1,msdos2 eedb111d-e013-4144-820e-6aa2f47818ad
else
search --no-floppy --fs-uuid --set=root eedb111d-e013-4144-820e-6aa2f47818ad
fi
linux16 /boot/memtest86+.bin console=ttyS0,115200n8
Otherエントリーのテンプレートについて
「Options」タブをクリックし「Type」メニューから「Other」を選択すると、以下の画面が表示されます。テンプレートの概要
「Other」は自分で「Source」に設定を記述する時に選択します。また「Other」以外のテンプレートを選択していても、その後自分で「Source」の内容を変更した場合は、自動的に「Other」に設定されます。
エントリーのテンプレートはあくまで「Source」に記述する内容のひな形を用意するためのものですから、自動的に「Other」に変更されていたとしても何ら問題はありません。
ちなみに既存のUbuntuを起動するエントリーは全て「Other」になっています。
これは「Grub Customizer」の用意するエントリーのテンプレートとフォーマットが異なっているためで、「Other」になっていても何の問題もありません。