Boot Repairが作成するログ
「Boot Repair」は起動時にログやMBRのダンプファイルを作成します。また修復を行った際、その内容をログに出力します。
「Boot Repair」のログは、以前紹介した「BootInfoサマリ」や「修復後のBootInfoサマリ」の内容と似たような内容になります。
ログの作成場所
ログはOSがインストールされている各パーティションに作成されます。OSの種類によりログが作成される場所が変わります。
Ubuntu（Linux）
「/var/log/boot-sav」フォルダー内にログが作成されます。
Windows
「/boot-sav」フォルダー内にログが作成されます。
ログの中身（/var/log/boot-savフォルダー）
ログの中身を見てみます。「/var/log/boot-sav」フォルダーを開くと、以下のように2つフォルダーが表示されます。
注意
環境によりログの内容や生成されるファイルが異なります。log
このフォルダー内にログが作成されます。mbr_backups
「Clean-Ubiquity」など「Boot Repair」と連携するアプリが、MBRのバックアップファイルをこのフォルダー内に作成します。「Boot Repair」単体で利用するフォルダーではないため、ここでは省略します。
/var/log/boot-sav/logフォルダー
「/var/log/boot-sav/log」フォルダーを開くと、以下のように日付ごとにログフォルダーが表示されます。
フォルダー名に日付が入っているフォルダー
これらのフォルダー内に「Boot Repair」の各種ログが入っています。フォルダー名のフォーマットは「年-月-日__時h分boot-repair秒」です。
日付は「Boot Repair」が起動した日付になります。
Boot Repairの各種ログが入っているフォルダー
「Boot Repair」の各種ログが入っているフォルダーです。ここでは例として「/var/log/boot-sav/log/2013-12-03__20h14boot-repair05」フォルダーを開いています。
HDDのデバイスファイル名がついたフォルダー
上記の画像では「sda」と「sdb」が該当します。これらのフォルダー内には、各HDDのMBRのダンプファイル等が含まれます。
パーティションのデバイスファイル名がついたフォルダー
上記の画像では「sda1」や「sdb3」などが該当します。これらのフォルダー内には、パーティションの状況に応じていくつかファイルが格納されます。
RESULTS.txt
「Boot Repair」で何かしらの修復を行った場合、その内容が出力されます。「修復後のBootInfoサマリ」の内容とほぼ同じです。
修復を行わなければ、このファイルは生成されません。
boot-repair.log
「Boot Repair」の動作ログです。デバッグ情報が含まれます。
「BootInfoサマリ」の内容と一部重複します。
boot-repair.logb
「Boot Repair」の動作ログです。「RESULT.txt」の内容と一部重複します。
修復を行わなければ、このファイルは生成されません。
HDDのデバイスファイル名がついたフォルダー
MBRのダンプファイルが入っているフォルダーです。ここでは例として「/var/log/boot-sav/log/2013-12-03__20h14boot-repair05/sda」フォルダーを開いています。
current_mbr.img
MBRのダンプファイルです。MBRはHDDの最初のセクターにありますが、「Boot Repair」では最初のセクターから最初のパーティションの前のセクターまでをダンプします。
ただし最大サイズは1MiBです。（1セクター512バイトなら2048セクター）
従ってパーティションテーブルも含まれます。
partition_table.dmp
HDDのパーティションテーブルの情報が出力されます。
start
パーティションの開始セクターです。size
パーティションのセクター数です。「0」のパーティションは存在しないパーティションです。
Id
パーティションの種類を表す識別子です。パーティションのデバイスファイル名がついたフォルダー
各パーティション固有のファイルが保存されるフォルダーです。ここでは例として「/var/log/boot-sav/log/2013-12-03__20h14boot-repair05/sda1」フォルダーを開いています。
環境によりこのフォルダー内に保存されるファイルは異なります。
修復を行う際、変更前や変更後のファイルが保存されることもあります。
ちなみに「grubenv」ファイルは、GRUB2の設定ファイルです。
