/bootを別のパーティションに移動する(後編)
前編の続きです。後編では、変更後の確認を行います。
/bootフォルダー
変更前と同じようにNautilusから「/boot」フォルダーにアクセスすることができます。しかしこの「/boot」には「sda3」がマウントされています。
「システムモニター」の「ファイルシステム」タブで確認することができます。
「sda3」のマウントは、「/etc/fstab」で指定されています。
ファイルを開くと、「sda3」のパーティションを「/boot」にマウントするように記述されています。
以前の/bootフォルダー
変更する前の「/boot」フォルダーは「/boot_bak」に名称が変更されています。「boot_bak」フォルダー内を見ると、以前の「/boot」フォルダーのファイルが入っています。
必要なければ、「/boot_bak」フォルダーは削除しても構いません。
memtest86+の起動エントリーがない
「Boot Repair」で「/boot」を別のパーティションに移動した場合、Linux Kernelの最新バージョンのパッケージが再インストールされます。古いLinux Kernelは削除されます。
また「Boot Repair」は、以前の「/boot」フォルダーの中身をコピーして「/boot」パーティションを構築するようなことは行いません。
必要なパッケージの再インストールや「GRUB2」のインストールを行い、「/boot」パーティションからUbuntuが起動できるようにします。
従って「memtest86+」など「/boot」フォルダー以下に起動用のファイルが必要なソフトウェアは、このままでは利用することができません。
「grml-rescueboot」を利用している場合、再度指定するフォルダーにディスクイメージをコピーするなどの作業が必要になります。
ここでは以前のように「memtest86+」を利用できるようにします。
「memtest86+」の起動エントリーとは、ブートメニューに表示される以下のエントリーのことです。
1.現状の確認
現状ブートメニューを表示すると、以下のように「memtest86+」の起動エントリーがありません。2.memtest86+の再インストール
「memtest86+」の再インストールを行います。「端末」を起動し、以下のコマンドを実行します。
sudo apt-get install --reinstall memtest86+
以下のように「memtest86+」の再インストールと、ブートメニューの再構築が行われます。
作業は以上で完了です。