仮想CDデーモン
仮想CDデーモンは仮想CDドライブの管理を行うデーモンです。「gCDEmu」を起動すると、バックグラウンドで仮想CDデーモンが起動し、仮想CDドライブの管理を行います。
仮想CDデーモンの設定ファイル
仮想CDデーモンの設定ファイルを作成することで、起動時に作成する仮想CDドライブの数等を制御することができます。設定ファイルは「~/.cdemu-daemon」です。
デフォルトではこのファイルは作成されていないため、テキスト形式のファイルを自分で作成する必要があります。
設定ファイルの内容
設定ファイルでは、以下の3つの設定を行うことができます。- 仮想CDドライブの初期数
- CD-DAを再生するサウンドシステムの指定
- ログファイルの配置場所
既定値は以下のとおりになります。
NUM_DEVICES=1
AUDIO_DRIVER=default
LOG_FILE=~/.cdemu-daemon.log
AUDIO_DRIVER=default
LOG_FILE=~/.cdemu-daemon.log
設定の変更について
既定値から変更したい設定のみを記述すればよいです。全ての設定を記述する必要はありません。
仮想CDドライブの初期数
仮想CDドライブの初期数は、「gCDEmu」を起動した時に作成する仮想CDドライブの数です。「NUM_DEVICES」で数を指定します。
ここでは例として、以下のように「NUM_DEVICES=5」を記述してみます。
再ログインし、「gCDEmu」起動後にインジケータ-のメニューを開くと、以下のように仮想CDドライブが5つ作成されています。
CD-DAを再生するサウンドシステムの指定
CD-DAを再生するサウンドシステムの指定を行います。「AUDIO_DRIVER」で指定します。
通常は「default」のままで良いです。
他に指定する値としては、「pulse」(PulseAudio)や「alsa」(ALSA)あたりでしょうか。
ログファイルの配置場所
以前紹介したログファイルの配置場所とファイル名を指定します。「LOG_FILE」で指定します。
ここでは例として、以下のように「LOG_FILE=~/.my-cdemu-daemon.log」を記述してみます。
再ログインすると、以下のようにログの出力先が指定されたファイルに変更されています。
「テキストエディター」で開くと、以下のようにログの内容が表示されます。