アレイのデータレイアウトを変更する
アレイの「データレイアウト」を変更します。この操作は「アレイの再形成」に該当します。
アレイの種類
この再形成をサポートしているアレイの種類は、以下のとおりです。- RAID 5
- RAID 6
データレイアウトについて
それぞれのRAIDレベルのデータレイアウトについては、以下を参考にしてください。コマンドのフォーマット
「mdadm」コマンドのフォーマットは以下になります。mdadm <モード> <論理ボリューム> <データレイアウト> <バックアップファイル>
ショートオプションとロングオプションについて
モードやオプションの記述方法には、「ショートオプション」と「ロングオプション」の2種類があります。どちらを利用しても良いでのですが、ここでは意味が分かりやすい「ロングオプション」を使用します。
モード
モードは、「mdadm」の動作モードを指定します。アレイの再形成(Grow Mode)なので、以下のオプションを指定します。
ショートオプション | ロングオプション | 記述例 |
---|---|---|
-G | --grow | --grow |
論理ボリューム
操作対象の論理ボリュームのデバイスファイルを指定します。複数の論理ボリュームのデバイスファイルを指定することはできません。
記述例
/dev/md/RAID5Arrayデータレイアウト
「データレイアウト」の指定を行います。ショートオプション | ロングオプション | 記述例 |
---|---|---|
-p | --layout | layout=left-symmetric |
データレイアウト
指定できる「データレイアウト」は、以下の値になります。データレイアウト | ショートオプション | ロングオプション | 記述例 |
---|---|---|---|
デフォルト | なし | default | --layout=default |
Left Asymmetric | la | left-asymmetric | --layout=left-asymmetric |
Right Asymmetric | ra | right-asymmetric | --layout=right-asymmetric |
Left Symmetric | ls | left-symmetric | --layout=left-symmetric |
Right Symmetric | rs | right-symmetric | --layout=right-symmetric |
Parity First | なし | parity-first | --layout=parity-first |
Parity Last | なし | parity-last | --layout=parity-last |
DDF Zero Restart | なし | ddf-zero-restart | --layout=ddf-zero-restart |
DDF N Restart | なし | ddf-N-restart | --layout=ddf-N-restart |
DDF N Continue | なし | ddf-N-continue | --layout=ddf-N-continue |
バックアップファイル
「バックアップファイル」を指定します。ショートオプション | ロングオプション | 記述例 |
---|---|---|
なし | --backup-file= | --backup-file=/root/RAID5ArrayBackup.reshape |