ネットワークに公開されているスキャナーを利用する
SANEネットワークデーモンによりネットワークに公開されているスキャナーを利用する方法です。いわゆるクライアント側です。
1.編集する設定ファイルについて
編集する設定ファイルは、「/etc/sane.d/net.conf」です。2.テキストエディターの起動
設定ファイルを編集するため、「root」でテキストエディターを起動します。「端末」を起動し、以下のコマンドを実行します。
sudo -i gedit /etc/sane.d/net.conf
3.タイムアウト設定の確認
以下のようにテキストエディターが起動し、「/etc/sane.d/net.conf」ファイルが表示されます。まずタイムアウトの設定の確認を行います。
サーバーと通信を行う際、この設定で指定した秒数が経過すると通信エラーとして処理されます。
編集箇所は以下の赤線の箇所です。
4.タイムアウト設定
以下のように頭の「#」を削除し、タイムアウトになる時間を「秒」で指定します。5.サーバーの設定
スキャナーを公開しているサーバーを指定します。指定方法は、ホスト名かIPアドレスによる指定です。
複数のサーバーを指定する場合、1行づつサーバーの情報を記述します。
ファイルを保存しテキストエディターを終了します。
設定は以上で完了です。
6.スキャナーの検出
「SANE」に対応したアプリを起動し、ネットワークに公開されているスキャナーが検出できるか確認します。ここでは例として「XSane」を起動します。
以下のように「net:ホスト名:」で始まるスキャナーが検出されればOKです。
該当するスキャナーを選択し、スキャンできるかどうか確認します。
以上で完了です。
スキャナーが検出できない時は
スキャナーが検出できない場合は、設定ファイルに記述した内容が正しいかどうか確認してください。また、TCPポート番号6566がファイアーウォールにブロックされていないか確認してください。
同様にクライアントとサーバー間で必要な通信がファイアーウォールにブロックされていないか確認してください。