ウイルススキャンを行う
ウイルススキャンを行います。1.スキャン対象の指定
まず、スキャン対象の指定を行います。スキャン対象の指定は、以下の方法があります。
- ファイル
- フォルダー
- フォルダー(再帰的)
- ホームフォルダー
- ホームフォルダー(再帰的)
1-1.ファイルを指定する場合
スキャンするファイルを指定する場合、「スキャン」メニューを開き「ファイル」をクリックします。「Ctrl+F」キーを押しても良いです。
以下の画面が表示されるので、スキャンするファイルを選択し「OK」ボタンをクリックします。
「Ctrl」キーや「Shift」キーを押しながら選択すれば、複数のファイルが選択できます。
1-2.フォルダーを選択する場合
フォルダーを選択する場合、「スキャン」メニューを開き「フォルダー」をクリックします。 「Ctrl+D」キーを押しても良いです。再帰的にスキャンは行わないため、フォルダー内のファイルがスキャン対象になります。
以下の画面が表示されるので、スキャンするフォルダーを選択し「OK」ボタンをクリックします。
1-3.フォルダーを選択する場合(再帰的にスキャンを行う)
再帰的にスキャンを行うフォルダーを選択する場合、「スキャン」メニューを開き「再帰的なスキャン」をクリックします。「Ctrl+R」キーを押しても良いです。
再帰的にスキャンを行うため、フォルダー以下のファイルがスキャン対象になります。
以下の画面が表示されるので、スキャンするフォルダーを選択し「OK」ボタンをクリックします。
1-4.ホームフォルダーを選択する場合
ユーザーのホームフォルダーを選択する場合、「スキャン」メニューを開き「ホーム(高速)」をクリックします。「Ctrl+Q」キーを押しても良いです。
再帰的にスキャンは行わないため、ホームフォルダー内のファイルがスキャン対象になります。
もしくは、「ホーム」ボタンをクリックします。
1-5.ホームフォルダーを選択する場合(再帰的にスキャンを行う)
ユーザーのホームフォルダーを選択する場合、「スキャン」メニューを開き「ホーム(再帰的)」をクリックします。「Ctrl+Z」キーを押しても良いです。
2.ウイルススキャンの開始
スキャン対象を指定すると、ウイルススキャンが開始されます。2-1.シグネチャーの読み込み
まず、シグネチャーの読み込みが行われます。環境によっては、読み込みに時間がかかります。
2-2.ウイルススキャン
以下のように、スキャンが行われます。右側の「中止」ボタンをクリックすれば、いつでもウイルススキャンを中止できます。
2-3.ウイルススキャン完了
ウイルススキャンが完了すると、スキャン結果が表示されます。ウイルスが見つからなければ、以下のように「発見した脅威」が「0」になります。
以上で完了です。
ウイルスが見つかった場合、以下のように「発見した脅威」に見つかったウイルスの数が表示されます。
3.ウイルスの処理
ウイルスが見つかった場合、ウイルスに感染したファイルの処理を行います。以下のように、検出されたウイルスの一覧が表示されます。
ファイル
ウイルスが見つかったファイルです。状態
感染したウイルスの内容です。実行する
ファイルを処理した内容が表示されます。ファイルの処理方法について
ウイルスに感染したファイルの処理方法には、以下の方法があります。- ファイルを隔離する
- ファイルを削除する
- ファイルを任意のフォルダーに移動する
4.ファイルを隔離する場合
ファイルを隔離すると、ファイルを「~/.clamtk/viruses」に移動します。隔離したファイルは後で削除するなど、「ClamTk」から管理できます。
4-1.ファイルの選択
隔離したいファイルを選択します。「Ctrl」キーや「Shift」キーを押しながら選択すれば、複数のファイルが選択できます。
4-2.ファイルの隔離
画面左下の「隔離」ボタンをクリックします。もしくは、選択したファイルを右クリックして表示されるメニューから、「」をクリックします。
4-3.隔離完了
以下のように、ファイルが隔離されます。「Nautilus」を起動し、「~/.clamtk/viruses」フォルダーを開くと、以下のように隔離されたファイルが配置されています。
5.ファイルを削除する
ファイルをHDDから削除します。5-1.ファイルの選択
削除したいファイルを選択します。「Ctrl」キーや「Shift」キーを押しながら選択すれば、複数のファイルが選択できます。
5-2.ファイルの削除
画面左下の「削除」ボタンをクリックします。もしくは、選択したファイルを右クリックして表示されるメニューから、「このファイルを削除」をクリックします。
5-3.削除確認
以下のように、ファイルの削除確認が表示されます。削除確認は、選択したファイルごとに表示されます。
「OK」ボタンをクリックします。
5-4.隔離完了
以下のように、ファイルが削除されます。6.ファイルを任意のフォルダーに移動する
ファイルを任意のフォルダーに移動します。この方法はおすすめしません。
6-1.ファイルの選択
任意のフォルダーに移動したいファイルを選択します。6-2.保存先選択画面の表示
選択したファイルを右クリックして表示されるメニューから、「別名で保存」をクリックします。6-3.保存先の指定
以下の画面が表示されるので、保存先のフォルダーを選択し、ファイル名を入力後、「OK」ボタンをクリックします。6-4.移動完了
以下のように、移動が完了します。保存先を「Nautilus」で開くと、以下のようにファイルが保存されています。