Ubuntu on Windowsの開発者が書いた6つの記事
「Ubuntu on Windows」の開発者である「Dustin Kirkland」氏が書いた6つの記事の紹介です。1.Ubuntu on Windowsの紹介
まず1つ目の記事は、「Dustin Kirkland」氏の紹介と「Ubuntu on Windows」の紹介です。当時を振り返り、「Ubuntu on Windows」開発のきっかけや経緯が紹介されています。
当時私は南アフリカのケープタウンで働いていた。
2016年1月、Microsoftに勤める友人から変わった内容の電話が掛かってきたのだ。
電話の内容は、今でこそ明らかになっている「Ubuntu on Windows」に関することだったが、当時は微妙な言い回しで詳細な説明はなかった。
そのため具体的に何について話しているのか、不明瞭だった。
しかし数日後、実際にデモを見て内容が明らかになった。
私はその瞬間を決して忘れない。
そのデモとは、MicrosoftのカーネルエンジニアがBashシェルをWindows上で動作させるデモだった。...
Windowsの開発者ではない「Dustin Kirkland」氏が「Ubuntu on Windows」を提供するため、WindowsのデスクトップでVisual Studioと数時間格闘し、コーヒーのマグカップをモニターにぶつけて粉砕しそうになった当時の記事は、以下を参考にしてください。
2.Ubuntu on Windowsのインストール
2番目の記事は、「Ubuntu on Windows」のインストール方法の紹介です。ただし「Anniversary Update」前の内容です。
「Ubuntu on Windows」のインストールは、以下を参考にしてください。
3.Windowsユーザーが学ぶべきコマンド
「Bash」を利用するWindowsユーザーに知ってほしい13種類のコマンドやキーが紹介されています。4.初めてのスクリプト
様々なスクリプト言語を用いて、「Ubuntu on Windows」上でプログラム(Howdy, Windows!)を開発する記事です。もちろん実機にインストールした「Ubuntu」でも動作します。
ソースコードのダウンロード
ソースコードは、以下からダウンロードできます。以下のプログラミング言語が利用されています。
5.初めてのプログラミング
様々なプログラミング言語を用いて、「Ubuntu on Windows」上でプログラム(Howdy, Windows!)を開発する記事です。ソースコードのダウンロード
ソースコードは、以下からダウンロードできます。以下のプログラミング言語が利用されています。
6.Ubuntu on Windowsのパフォーマンス
実機にインストールした「Ubuntu」と「Ubuntu on Windows」のパフォーマンスに関する記事です。CPU
「CPU」のベンチマークは、以下のコマンドで計測しています。
sysbench --num-threads=4 --test=cpu run
「Ubuntu on Windows」は実機相当のパフォーマンスを出しています。
メモリー
「メモリー」のベンチマークは、以下のコマンドで計測しています。
sysbench --num-threads=4 --test=memory run
「Ubuntu on Windows」のパフォーマンスは「2,309 MB/s」です。
一方、実機の「Ubuntu」のパフォーマンスは「4,253 MB/s」です。
ディスクI/Oパフォーマンスの違いが影響を与えているとのことです。
ディスク
「ディスク」のベンチマークは、以下のコマンドで計測しています。
dd if=/dev/zero of=testfile bs=1G count=1 oflag=dsync
「Ubuntu on Windows」のパフォーマンスは、「248 MB/s」です。
一方、実機の「Ubuntu」のパフォーマンスは「147 MB/s」です。
「Ubuntu on Windows」のパフォーマンスは実機の「Ubuntu」より2倍近く高いですが、同期フラグ(oflag=dsync)を「WSL」が解釈出来ていないのではないか、とのことです。
ネットワーク
「ディスク」のベンチマークは、以下のコマンドを利用して計測しています。
iperf -s
iperf -c
iperf -c
「Ubuntu on Windows」のパフォーマンスは、「805 Mbps」です。
一方、実機の「Ubuntu」のパフォーマンスは「935 Mbps」です。
「Ubuntu on Windows」のパフォーマンスは、実機の「Ubuntu」ほどではないですが、良い値を出しています。
Linuxカーネルのコンパイル
最後に、Linuxカーネルのコンパイルにかかる時間を計測しています。Linuxカーネルのコンパイルには、CPUやディスクI/O(読み書き)のパフォーマンスが大きく影響します。
「Ubuntu on Windows」の結果は、「8分47秒」です。
一方、実機の「Ubuntu」の結果は「5分38秒」です。
Windowsの開発者にこの件を尋ねたら、「Windows Defender」を無効にしてから再計測して欲しいと言われたとのことです。
ただし今回は時間がなく、試せていないとのことです。