Build 14926の変更点
2016年9月14日にリリースされた「Build 14926」の「WSL」に関する変更点です。リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。機能の追加や改善
「Build 14926」で行われた機能の追加や改善です。1.Pingの動作改善
コンソールで動作する「Ping」が「Windows」の管理者権限なしに実行できるようになりました。2.Ping6のサポート
「Ping6」がサポートされました。「Ping」同様「Ping6」も「Windows」の管理者権限なしに実行できます。
3.Inotifyのサポート
「WSL」経由の「Inotify」がサポートされました。「Inotify」は、ファイルシステムの変更等のイベントを監視する機能です。
以下のフラグがサポートされています。
API | フラグ |
---|---|
inotify_init1 | LX_O_CLOEXEC LX_O_NONBLOCK |
inotify_add_watch events | LX_IN_ACCESS LX_IN_MODIFY LX_IN_ATTRIB LX_IN_CLOSE_WRITE LX_IN_CLOSE_NOWRITE LX_IN_OPEN LX_IN_MOVED_FROM LX_IN_MOVED_TO LX_IN_CREATE LX_IN_DELETE LX_IN_DELETE_SELF LX_IN_MOVE_SELF |
inotify_add_watch attributes | LX_IN_DONT_FOLLOW LX_IN_EXCL_UNLINK LX_IN_MASK_ADD LX_IN_ONESHOT LX_IN_ONLYDIR |
read output | LX_IN_ISDIR LX_IN_IGNORED |
この件に関する不具合報告は、以下を参考にしてください。
既知の問題
「Windows」から行われたファイルシステムへの変更は、検出されません。4.ソケットのサポート改善
「SCM_CREDENTIALS」がサポートされました。Linux Test Projectのテスト結果
「Linux Test Project(LTP)」は、「Linux Kernel」やカーネルに関連した機能の信頼性、頑健性、安定性のテストを行うテストスイートを開発しているプロジェクトです。「WSL」は「Linux Kernel」相当の機能を提供するソフトウェアであり、「Linux Test Project」で「WSL」のテストを行った結果が公開されています。
- テストに合格した項目数:651
- テストに失敗した項目数:258