Ubuntu 16.04のサポート
「WSL」にて、「Ubuntu 16.04」が利用できるようになりました。Windows 10 Insider build #14951では、BashとWindowsの相互運用の導入だけでなく、Ubuntu 16.04のサポートも行われている。
Insiderを利用している積極的なユーザーの多くは手動でUbuntu 14.04をUbuntu 16.04へとアップグレードしているが、Windows 10 Insider build #14951では、Ubuntu on Windowsをクリーンインストールするか、Ubuntu on Windowsをアンインストールしてから再インストールすれば、新しいUbuntu 16.04がPCにインストールされる。
Insider build #14951にアップグレードすれば、既存のUbuntu 14.04環境もアップグレードされる?
いいえ。buildのアップグレードにより、既存のUbuntu環境を変更することは決してない。
ユーザーができることは、Ubuntu環境のアップデートやアップグレード、もしくは、Ubuntu環境の再インストールである。
1.Ubuntuの完全なアンインストール
既存のUbuntu 14.04環境を完全にアンインストールするには、まずユーザーが作成したファイルなど重要なファイルのバックアップを作成した後、以下のコマンドをcmdやPowerShellから実行する。
lxrun /uninstall /full
2.Ubuntuのインストール
その後Ubuntuを(再)インストールするには、以下のコマンドを実行する。
lxrun /install
これでUbuntu 16.04がインストールされる。
Ubuntuのダウンロードを及びインストールが完了すれば、ユーザーアカウントの作成が行われる。
Ubuntuのユーザー名とパスワードが尋ねられるので、新規に作成するユーザーの名称とそのパスワードを入力する。
このユーザーアカウントのユーザー名とパスワードは、Windowsのユーザーアカウントの情報と一致している必要はない。
3.バージョンの確認
bashを実行し以下のコマンドを実行すれば、ディストリビューションの情報が表示される。
lsb_release -a
Ubuntu 14.04からUbuntu 16.04へのアップグレード
Ubuntu 14.04からUbuntu 16.04へのアップグレードについては、以下を参考にしてください。なぜUbuntu 16.04をインストールするようにしたのか
我々はテストの範囲を増やし高品質なリリースを行っていくために、ユーザーの助力が必要である。我々は多くのツールや機能及びプラットフォームをテストしているが、テストできる範囲は限られており、我々がテスト行う範囲にあなたが必要としているソフトウェアが含まれていないかもしれない。
そのため我々は、ユーザーや我々の素晴らしいコミュニティーから助力を必要としている。
もし問題を見つけたら
意図しない挙動やおかしな挙動などもし不具合を見つけたら、GitHub issue trackerで同様の現象がないか検索し、必要に応じて不具合を報告して欲しい。ただし我々が明確にサポートしていない機能がいくつかある。
(とはいえ、ユーザーがこれらの機能を試してみることは止めない)
1.GUIやXアプリケーションサポート
現在のリリースでは、GUIやXアプリケーション及びデスクトップのサポートは目的としていない。2.オーディオサーバーやストリーミングのサポート
現在のリリースでは、オーディオサーバーやストリーミングのサポートは目的としていない。3.CUDAやGPUコンピューティングのサポート
現時点では、CUDAやGPUコンピューティングをサポートする計画はない。4.リムーバブルディスクやネットワークドライブのマウント
現在のリリースでは、リムーバブルディスクやネットワークドライブのマウントはサポートしていない。5.%localappdata%\lxss以下のファイルの編集
Windowsアプリから「%localappdata%\lxss」以下のファイルの編集はサポートしておらず、絶対に行わないで欲しい。Windowsアプリから直接「%localappdata%\lxss」以下のファイルを編集してしまうと、そのファイルは破損するかデータが失われる。
注意して欲しい。
既知の問題
「Bash」及び「WSL」には、以下の既知の不具合がある。これらの不具合は、修正中もしくは今後とりかかる予定である。