System76とCanonicalが連携してHiDPIサポートを改善
System76のエンジニアとCanonicalが連携し、Unity 7(Ubuntu Desktop)のHiDPIサポートを改善する作業を行っています。System76は以前紹介した「Ubuntu」のプリインストールPCを製造・販売しているメーカーです。
先週System76のエンジニアとUbuntu DesktopチームのMartin Wimpress氏が、UbuntuのHiDPIサポートに関し議論を行いました。
Unity 7ではすでにHiDPIのサポートが行われており、高解像度のディスプレイでHiDPIを利用しているユーザーもいるかと思います。
HiDPIを誰でも簡単に利用できるように
HiDPIの使い勝手をより良くし、ユーザーが特別な作業をすることなしにHiDPIを利用できるよう、既存の不具合周りに焦点をあてた話し合いが行われました。- 自動スケーリング
- HiDPIディスプレイの検出
HiDPIディスプレイの検出は、HiDPIディスプレイ接続時に適切に調整が行えるようにするため必要な機能です。
System76では新しい4K HiDPIディスプレイを搭載したノートPCを販売しており、ユーザーにより良い使い勝手を提供するため、今回上記に焦点をあてた話し合いが行われました。
近々パッチが取り込まれる予定
HiDPIのサポートを改善するパッチが現在レビュー中であり、近々Ubuntuにそのパッチが取り込まれる予定です。System76が販売している4K HiDPIディスプレイを搭載したノートPCには、「Ubuntu 16.04.01」や「Ubuntu 16.10」がプリインストールされています。
そのため今回の改善は、「Ubuntu 16.04」以降に取り込まれるものと思われます。
Oryx Pro
「Oryx Pro」は、System76が販売しているノートPCです。4K HiDPIディスプレイを選択でき、「Ubuntu」がプリインストールされています。
CPUに第6世代のIntel Core i7を採用し、GPUにNVIDIA GeForce GTX 1060かNVIDIA GeForce GTX 1070を選択できます。
メモリーは最大64GB搭載でき、M.2 SSDを2基搭載できるなど、ハイスペックなノートPCに仕上がっています。
Bonobo WS
「Bonobo WS」は、System76が販売しているノートPCです。こちらも4K HiDPIディスプレイを選択でき、「Ubuntu」がプリインストールされています。
CPUにデスクトップ向け第6世代のIntel Core i7を採用し、GPUにNVIDIA GeForce GTX 1080デュアルを選択できるなど、非常にハイスペックなノートPCに仕上がっています。
重量が4.8kgあるため持ち運べなくもないですが、ノートPCというより省スペースデスクトップPCと言ったところでしょうか。
ゲームでも動画編集でも何でも余裕でこなせそうなスペックですね。