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PowerPC 32bit向けUbuntuの提供終了

「Ubuntu」や一部のフレーバーでは、「PowerPC 32bit(以下PPC)」アーキテクチャーに対応した「Ubuntu」が提供されています。


世の中の一般的なデスクトップユーザーの多くは、「x86」や「x86_64」アーキテクチャーの「Ubuntu」を利用しているかと思います。

「PPC」アーキテクチャーは、昔のMacやIBM OpenPower 7xxで採用されていたアーキテクチャーです。
10年以上前のMacでは主流のアーキテクチャーでした。

  • Power Macintosh G3
  • Power Mac G4
  • Power Mac G5
(いずれも同世代のiBooksやPowerBook含む)

提供終了のアナウンス

今となっては古くなったアーキテクチャーですが、ユーザーの動向も鑑みて「PPC」アーキテクチャーの提供終了がアナウンスされました。


「Debian」からも「PPC」アーキテクチャーのサポートがなくなることを受け、「Ubuntu」でも「PPC」アーキテクチャーのサポートの将来をどうするのか議論が行われました。

この議論は2016年11月16日に行われた「UOS(Ubuntu Online Summit)」でも話が出され、「Technical Board」ミーティングでも議論が行われました。

DebianからもPPCアーキテクチャーのサポートがなくなる

「Ubuntu」の上流である「Debian」でも「PPC」アーキテクチャーのサポートがなくなります。


「Debian 8(Jessie)」では「PPC」アーキテクチャー向けのリリースが行われていますが、 今後リリースを控えている「Debian 9(Stretch)」では、「PPC」アーキテクチャー向けリリースがなくなっています。

「Debian」では長い時間をかけて議論を行い、ユーザーへの影響や状況の変化を観察し、最終的に「PPC」アーキテクチャー向けリリースの提供中止という結論に至っています。

サポート行う余裕はない

今後もサポートされる「PowerPC 64-bit Little-endian(以下ppc64el)」アーキテクチャーと異なり、「Debian」で「PPC」アーキテクチャーのサポートがなくなるため、「Debian」にサポートを頼れなくなります。

そのため継続的に「PPC」アーキテクチャーをサポートしていくには、コミュニティーに頼る必要が出てきます。

「PPC」アーキテクチャーをサポートするLinuxコミュニティーが現れ、目的を共有し、意志を以ってコミュニティーの貢献者が継続的なサポートに臨んでいく必要があります。

しかしコミュニティーに頼らず「Ubuntu」の開発の一環として「PPC」アーキテクチャーをサポートしていくとなると、リソース面で「Ubuntu」の開発に悪影響を及ぼします。

残念ながらそのようなコミュニティーは現れそうもなく、「PPC」アーキテクチャーの提供終了は避けられない結論となりました。

Ubuntu 17.04でPPCアーキテクチャーの提供終了

「Technical Board」での議論で、「Ubuntu 17.04」以降「PPC」アーキテクチャーの提供を終了するとの決断が下されました。

2017年2月16日に「Ubuntu 17.04」は「FeatureFreeze」を向かえます。
「Ubuntu MATE 17.04」等デイリービルドのディスクイメージでは、まだ「PPC」アーキテクチャー向けディスクイメージが提供されていますが、「FeatureFreeze」以降、「PPC」アーキテクチャーの提供はなくなります。

既存のPPCアーキテクチャー向けUbuntuはサポートが行われる

すでにリリース済みの既存の「PPC」アーキテクチャー向け「Ubuntu」は、引き続きサポートが行われます。

例えば「Ubuntu 16.04 PPC版」は、他のアーキテクチャーと同様に2021年4月までサポートが提供されます。

現在「PPC」アーキテクチャーを利用しているユーザーは、将来を見越して他のサポートされているアーキテクチャーへの移行準備を始めると良いでしょう。


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