DirectX Shader Compilerがオープンソースに
2017年1月23日、Microsoftの公式サイトにて「DirectX Shader Compiler」のオープンソース化がアナウンスされました。「DirectX HLSL(High Level Shading Language)コンパイラー」がオープンソースになり、Clang/LLVMフレームワーク上でビルドされます。
Clang/LLVMで柔軟に
シェーダーのフロントエンドに「Clang」を利用することで堅実性を確保しつつ、簡単に拡張性と革新性を実現できます。またLLVMフレームワークの採用により、「DXIL」として知られる新しいバイナリーシェーダーフォーマットが利用できるようになります。
Wave命令のサポート
「HLSL」が「Wave命令」をサポートし、「Wave命令」を通じて新しいGPUのプログラミングモデルが利用できるようになります。これにより開発者はGPUが提供するSIMDの優位性を活用し、ジオメトリカリングやライティング、そしてI/Oのパフォーマンスを向上させるシェーダーを記述できるようになります。
ソースコード
「DirectX Shader Compiler」のソースコードは以下から入手できます。現在はプレビュー版としての提供ですが、今後数ヶ月以内に最終版が提供される予定です。
また「Microsoft Windows SDK」にも、この「DirectX Shader Compiler」が含まれるようになります。
現在ソースコードをビルドするには「Visual Studio 2015」や「Windows 10 SDK」といったWindows向けのソフトウェアが必要です。
つまりLinux向けには提供されていません。
しかしオープンソースになったことで何かしらの形でLinux上で利用できる日が来るでしょう。