HUD
「HUD(Head Up Display)」は、アプリケーションのメニューを検索する「Unity」の一機能です。「LibreOffice」や「Gimp」といったメニュー項目が大量にあるアプリケーションで効果を発揮する機能です。
アプリケーションを起動し「Alt」キーを押すと、以下のようにアプリケーションのメニューを検索する検索ウィンドウが表示されます。
例えば「セル」に関するメニュー項目を検索したければ、「HUD」を表示し「セル」と入力します。
以下のように「セル」に関する項目が列挙されます。
各項目を選択し「エンター」キーを押せば、そのメニュー項目が実行されます。
キーボードメインの操作時に便利な機能
「HUD」はキーボードで操作するため、「LibreOffice Writer」など文書を編集するアプリでは、キーボードから手を離すことなく簡単にメニュー項目を実行できます。日本語環境だと少し不便
以前紹介したように、日本語環境だと「HUD」の利用時に煩わしく感じる場面があるかもしれません。例えば上記の「セル」に関する項目を検索する例では、変換候補のウィンドウが下部に表示されます。
日本語変換中の入力がインラインで表示されることもありません。
またアプリで日本語入力を行っていない時に「cell」で検索したくなる時もあるでしょう。
しかし日本語環境だとわざわざメニュー項目のタイトルを日本語で入力しなければならないため、煩わしく感じる場面があるかもしれません。
つまり「cell」で検索してもセルに関するメニュー項目はヒットしません。
もちろん英語環境では「cell」でセルに関するメニュー項目を検索できます。
半数以上のユーザーがHUDを利用していない?
「OMG! Ubuntu!」にて「HUD」の利用状況のアンケートが実施されています。現在のアンケート結果を見るに、約半数のユーザーが「HUD」を利用していないとのことです。
日常的に「HUD」を利用しているユーザーは約23%、しばしば利用するユーザーが約27%です。
なぜ「HUD」を利用していないのか利用していないユーザーの内訳が不明ですが、そもそも「HUD」の存在を知らないユーザー、「HUD」を知っているけど利用していないユーザーの割り合いが気になりますね。