ネットワークの設定方法がNetplanに変わる
「Ubuntu 17.10」では、ネットワークの設定を「Netplan」で行う方法に変わります。「Netplan」は、ネットワークの設定を行うための新しい仕組みです。
「Ubuntu 17.10」では、既存の「ifupdown」を置き換えることになります。
「Netplan」は「Ubuntu 16.10」で登場しました。
すでに「Ubuntu Desktop」では、「Ubuntu Desktop 16.10」以降「Netplan」が導入されています。
現在「Ubuntu 17.10」では、「Minimal seed」に「Netplan」が含まれるようになったため、他のエディションにもデフォルトで「Netplan」がインストールされるようになります。
ネットワーク設定を抽象化する
「Netplan」はネットワークの設定を行うためのフレームワークです。YAMLフォーマットでネットワークの設定を記述します。
設定ファイルでは、「NetworkManager」や「systemd-networkd」にネットワークをどのように見せるのか、どのような設定を行うのかを記述します。
「Netplan」により、「NetworkManager」や「systemd-networkd」のどちらを利用する時でも、それぞれの設定ファイルの記述方法を把握する必要がなく、同じ記述方法でネットワークの設定が可能になります。
つまりユーザーは、「NetworkManager」や「systemd-networkd」の固有の設定方法や記述方法を習得する必要がなくなります。
「Netplan」は、特定のバックエンドに依存せず、ネットワーク設定の抽象化を行う仕組みです。
Netplanでネットワークの設定を行う
「Ubuntu 17.10」では、「Netplan」がネットワーク設定を行うデフォルトの手法になる予定です。「Ubuntu Server」では、「/etc/netplan」以下にある「Netplan」の設定ファイルにネットワークインターフェースの設定が記述されます。
すでにデイリービルドのイメージは、「Netplan」に対応しています。
「Ubuntu Desktop」では、すでに「Netplan」が導入されており、「/etc/netplan/01-network-manager-all.yaml」ファイルに「NetworkManager」がネットワークインターフェースを管理するように設定が記述されています。
Ubuntu Desktopユーザーはどうすれば良いのか?
「Ubuntu Desktop」ユーザーがネットワークの設定を行う場合、従来通りネットワークの設定画面(システム設定 > ネットワーク)からネットワークの設定を行えば良いです。下手に「Netplan」の設定ファイルをいじると面倒なことになるので、注意してください。