Budgie Desktop 10.4の新機能と変更点
2017年8月18日にリリースされた「Budgie Desktop 10.4」の新機能と変更点を紹介します。「Budgie Desktop 10.4」は、「Ubuntu」や「Ubuntu Budgie」で利用可能になっています。
ウィンドウのアニメーション
ウィンドウの最大化及びサイズの復元時など、ウィンドウのアニメーションに対応しました。アニメーション設定の切り替えは、「Budgie設定(Budgie Desktop Settings)」から行います。
ウィンドウ切り替え画面の改善
「Alt + Tab」キーを押したときに表示されるウィンドウ切り替え画面では、ウィンドウのアイコンに可能ならば現在のテーマのアイコンを利用するように修正されました。また「Shift + Alt + Tab」キーで1つ前のウィンドウを選択できるように改良されました。
アプレットの変更点
アプレットに関する変更点です。アプレットの設定について
アプレットの追加や削除などアプレットの管理は、「Budgie設定(Budgie Desktop Settings)」から行います。Night Lightアプレット
「Night Light」アプレットが新規に追加されました。「Night Light」アプレットは時間に応じて自動的に画面の色温度を調整するアプレットです。
色温度を調整することで夜にブルーライトを減らし、目への負担を軽減します。
(結果、暖かみのある色になる)
このアプレットは、Mutter 3.24で導入された「Night Light」機能と連携して動作するアプレットであり、「GNOME Control Center(設定)」の「ディスプレイ」から詳細な設定を変更できます。
場所(Places)アプレット
「場所」アプレットは、ボリュームやユーザーのフォルダーに簡単にアクセスできるようにするアプレットです。アプレットアイコンがディスクよりも適切なフォルダーアイコンに変更されました。
ユーザーの各種フォルダーを表示するメニューの「場所」が切り替え可能なボタンになりました。
常にユーザーのフォルダーを表示するオプションの追加
常にユーザーのフォルダーを表示するオプションが追加されました。ワークスペースの切り替え(Workspace Switcher)
ワークスペースの切り替えアプレットでは、ウィンドウのアイコンがグリッドレイアウトで表示されるようになりました。またワークスペースの追加と削除、ワークスペース名称の変更が行えるようになりました。
右側の「+」ボタンをクリックすれば、ワークスペースは新規に追加されます。
ウィンドウアイコンを各ワークスペースにドラッグ&ドロップすれば、そのワークスペースにウィンドウを移動します。
またウィンドウアイコンを「+」ボタンにドラッグ&ドロップすれば、新規にワークスペースを作成し、そのワークスペースにウィンドウを移動します。
+ボタンの設定
「+」ボタンの表示設定を変更できます。カレンダーウィジェット
Ravenにあるカレンダーウィジェットでは、年や月を変更した際、日付の選択を解除するように変更されました。アイコンタスクリスト
アイコンタスクリストではderperアプリケーションの一覧が削除され、アプリケーションのデスクトップエントリーファイルが見つかった場合、そこに記述されているアイコン情報を参照するようになりました。ユーザーインジケーター
ユーザーインジケーターのデザインがアップデートされました。Budgie Menuの変更点
「Budgie Menu」の変更点です。1.検索アルゴリズムの改善
「MATE」の「Brisk Menu」を参考に検索アルゴリズムが改善され、今までうまくヒットしなかったアプリも検索結果に表示されるようになりました。また利用状況から動的にアイテムのスコアを計算するようにし、検索時にユーザーにとってより関連性の高い順番でアイテムが表示されるようになりました。
2.重複アイテムの削除
検索モード及びスーパーコンパクトモード時、検索結果から重複するアイテムを削除するようになりました。スーパーコンパクトモードとは、ヘッダー及びサイドバーにカテゴリーを表示しないモードのことです。
3.パネルを縦に配置可能に
パネルを縦(右端か左端)に配置できるようになりました。また他のパネルの配置状況を考慮してRavenが表示されるようになりました。
4.パネル背景の透過オプション追加
パネル背景の透過オプションが追加され、背景を透過表示できるようになりました。5.ドックモードの追加
オプションにドックモードが追加され、パネルをドック表示できるようになりました。Budgie設定アプリ搭載
今までRavenから行っていた設定の一部は、「Budgie設定(Budgie Settings)」から行うに変更されました。パネルの設定やアプレットの設定などユーザーインターフェースの設定は、「Budgie設定」から行います。
Ravenの一番右下にある設定ボタンをクリックすると、「Budgie設定」が起動するようになっています。
「Budgie Menu」から「Budgie設定」を起動することも可能です。