Ubuntuのブランドに合うデザインに
現在開発中の「Ubuntu 17.10」では、GTK+テーマのアップデートが行われ、よりUbuntuのブランドに合うデザインになりました。このテーマの改良作業はまだ完了しておらず、今後も継続的に作業が行われていきます。
トップパネルの背景透過
トップパネルの背景が透過して表示されるようになりました。アプリのウィンドウを最大化するなどしてトップパネルに近づけると、トップパネルの背景がウィンドウのタイトルバーと同じデザインに変化します。
今までトップパネルの背景色は黒でしたが、横に広がるトップパネルとウィンドウのタイトルバーが並んだ時、単色とグラデーションがかかったタイトルバーの並びは見た目上違和感があるとの意見がありました。
それらを踏まえ上記のデザインに変わりました。
このデザインは変わるかもしれない
現在「Ubuntu 17.10」は「GNOME Shell 3.25.91」をベースにしていますが、将来的に「GNOME Shell 3.26」の採用を予定しています。「GNOME Shell 3.26」ではトップパネルの背景の透過機能が無くなる可能性があります。
これは「GNOME」にて、ブラー効果のない背景の描画は、読みやすさの点で問題があるとの議論が行われたためです。
もしこの機能が引き続き提供されるなら、Ubuntuの開発チームは「Ubuntu Dock」のデザインもこれに合うように変更する予定です。
最大化したウィンドウの角が真っ直ぐに
通常サイズのウィンドウは、上部の二隅の角が丸みを帯びています。最大化したウィンドウでは、この角が真っ直ぐ表示されるようになりました。
これもデザインの違和感を解消するために変更されました。
ハイコントラスト利用時は、GNOMEのデザインが使われる
ハイコントラスト利用時(ユニバーサルアクセス)は、GNOMEのデザインが使われます。アクティブカラーがオレンジに
メニューやセパレーター、ボタン、OSD、通知、モーダルダイアログといった様々なUIで利用されるアクティブカラーが、オレンジに変更されました。Ubuntuのカラーといえば、オレンジです。
UIのフォーカスを表すカラーがオレンジに変更されたことにより、よりUbuntuのブランドにあったデザインになりました。
アクティビティーもオレンジを採用
アクティビティーで表示されるオーバービューやアプリの検索も、本テーマに合うようにオレンジを採用しています。ログイン画面やロック画面のテーマ変更
ログイン画面やロック画面のテーマも変更されました。Ubuntuのカラーには、オレンジの他に紫があります。
この2種類の色を組み合わせたテーマに変更されました。
ロック画面
ロック画面は、デスクトップ画面とログイン画面を組みあわせたようなデザインになります。ロック画面の背景は、「設定(GNOME Control Center)」から変更することができます。
またロックを解除する時の画面は、ログイン画面と同じテーマになります。