MeltdownとSpectreの対応状況(2018/1/12)
「Meltdown」と「Spectre」の対応状況の紹介です。「Meltdown」と「Spectre」の内容や「Ubuntu」の対応方針は、以下を参照してください。
- CPUに起因する2つの重大な脆弱性(MeltdownとSpectre)が見つかる・Ubuntuでの対応は(前編)
- CPUに起因する2つの重大な脆弱性(MeltdownとSpectre)が見つかる・Ubuntuでの対応は(後編)
Meltdown
「Meltdown」の対応状況です。Linux kernel
2018年1月9日、「Meltdown(CVE-2017-5754)」の影響を軽減する「Linux kernel」が「x86_64/amd64」向けにリリースされました。OS | 開発コード | Linux kernel |
---|---|---|
Ubuntu 12.04 ESM | Precise | Linux kernel 3.2 |
Ubuntu 14.04 LTS | Trusty | Linux kernel 3.13 |
Ubuntu 16.04 LTS | Xenial | Linux kernel 4.4 |
Ubuntu 17.10 | Artful | Linux kernel 4.13 |
「Ubuntu 12.04」はすでにサポートが終了しており、継続的にサポートを受けるには有償サポートサービス(Ubuntu Advantage)を契約している必要があります。
上記各「Linux kernel」のシリーズをベースにし、「linux-aws」「linux-azure」「linux-gcp」含むHWEカーネルもリリースされています。
クラウドイメージの更新
アップデートされたクラウドイメージがビルドされ、提供されています。パフォーマンスの低下
開発チームのテストでは、「Meltdown」の対応措置によりパフォーマンスの低下が確認されています。ただしパフォーマンス低下の程度はワークロードに依存しており、ワークロードの内容によって変化します。
Ubuntu 17.04は非対応
「Ubuntu 17.04」向けに「Meltdown」に対応した「Linux kernel」はリリースされません。「Spectre」の対応に関しても同様です。
「Ubuntu 17.04」は2018年1月13日にサポートが終了するためです。
そのため「Ubuntu 17.04」を利用しているユーザーは、「Ubuntu 17.10」へアップグレードする必要があります。