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Ubuntu 18.04 インストール(UEFI) その2 - UEFIのPCにUbuntu 18.04をインストールする(パーティションの作成 〜 ブートローダーの設定)

UEFIのPCにUbuntu 18.04をインストールする(パーティションの作成 〜 ブートローダーの設定)

「UEFI」で起動するPCに「Ubuntu 18.04」をインストールします。


「UEFIのPCにUbuntu 18.04をインストールする(ライブメディアから起動 〜 インストールの種類の選択)」の続きです。

ここではインストール作業の中で山場となるパーティションの作成を行います。

必要なパーティションについて

「UEFI」環境において最低限必要となるパーティションは以下のとおりです。

  1. UbuntuのOSローダーをインストールするEFIシステムパーティション
  2. Ubuntuをインストールするルートパーティション

Ubuntuのスワップパーティションについて

従来はスワップ領域用に「スワップパーティション」を作成していました。

「Ubuntu 18.04」ではスワップ領域を「スワップファイル」に確保するため、「スワップパーティション」を作成する必要がなくなりました。
「スワップファイル」はインストール時に自動的に作成され、2GBのスワップ領域が確保されます。

また従来通り「スワップパーティション」もサポートされるため、必要なら「スワップパーティション」を作成することもできます。
インストール時に「スワップパーティション」が存在する場合、「スワップファイル」は生成されません。

インストーラーの画面がディスプレイからはみ出す場合は

インストーラーの画面がディスプレイからはみ出す場合は、「Super」キー(Windowsキーのこと)を押しながらウィンドウをドラッグすれば、ウィンドウを移動できます。

8.パーティションテーブルの作成

未フォーマットのストレージに「Ubuntu」をインストールする場合や、既存のパーティションを全て削除したい場合は、まずパーティションテーブルの作成を行います。
パーティションテーブルを作成すると、ストレージ内のすべてのデータが削除されます。

もし既存のパーティションや空き領域を利用する場合、パーティションテーブルの作成作業は飛ばしてください。

8-1.パーティションテーブルの作成

「Ubuntu」のインストール先ストレージのデバイスファイルを選択し、「新しいパーティションテーブル」ボタンをクリックします。


8-2.パーティションテーブル作成の確認

以下の確認画面が表示されます。
「続ける」ボタンをクリックします。


8-3.パーティションテーブル作成の完了

パーティションテーブルの作成が完了すると、以下のように「空き領域」が表示されます。
この「空き領域」にパーティションを作成していきます。


9.EFIシステムパーティションの作成

「Ubuntu」のブートローダーのインストール先となる「EFIシステムパーティション」を作成します。

注意

すでに「EFIシステムパーティション」が存在している場合、この作業を飛ばしてください。
「EFIシステムパーティション」は各OS間で共有して利用されるパーティションであるため、複数の「EFIシステムパーティション」を作成する必要はありません。

9-1.システムパーティションの作成

以下のように「空き領域」を選択し、「+」ボタンをクリックします。


9-2.EFIシステムパーティションの設定

以下の画面が表示されるので、作成する「EFIシステムパーティション」の設定を行います。
ここでは例として「EFIシステムパーティション」に128MBを割り当てます。


サイズ

作成するパーティションのサイズをMBで指定します。
「Ubuntu」で約8MB程度の容量を消費します。
複数のOS(大量のOS)をマルチブートでインストールする場合、256MBなど少し余裕を見たサイズに設定すると良いでしょう。

新しいパーティションのタイプ

GPT形式なので、「基本パーティション」を選択します。

新しいパーティションの場所

パーテションの確保位置を選択します。
通常は「この領域の始点」を選択します。

利用方法

パーティションのファイルシステムをメニューから選択します。
ここでは「EFIシステムパーティション」を選択してください。

設定したら「OK」ボタンをクリックします。

9-3.EFIシステムパーティション作成完了

以下のように「EFIシステムパーティション(/dev/sda1)」が作成されます。


10.ルートパーティションの作成

「Ubuntu」のインストール先となる「ルートパーティション」を作成します。

10-1.ルートパーティションの作成

以下のように「空き領域」を選択し、「+」ボタンをクリックします。


10-2.ルートパーティションの設定

以下の画面が表示されるので、作成する「ルートパーティション」の設定を行います。
ここでは例として、空き領域の全てを「ルートパーティション」に割り当てます。


サイズ

作成するパーティションのサイズをMBで指定します。

新しいパーティションのタイプ

GPT形式なので、「基本パーティション」を選択します。

新しいパーティションの場所

パーテションの確保位置を選択します。
通常は「この領域の始点」を選択します。

利用方法

パーティションのファイルシステムをメニューから選択します。
「ext4 ジャーナリングファイルシステム」を選択してください。

マウントポイント

パーティションのマウントポイントをメニューから選択します。
ルートパーティションなので「/」を選択します。

設定したら「OK」ボタンをクリックします。

10-3.ルートパーティション作成完了

以下のように「ルートパーティション(/dev/sda2)」が作成されます。


11.ブートローダーの設定とインストール確認

最後にブートローダーをインストールするストレージを選択します。
ここで選択したストレージが起動ディスクになります。

11-1.ブートローダーをインストールするストレージの選択

ここで選択したストレージの「EFIシステムパーティション」にOSローダー(ブートローダー)がインストールされます。


以上でパーティションやブートローダーの設定は完了です。
「インストール」ボタンをクリックします。

11-2.パーティションの確認

以下のように、作成するパーティションの一覧画面が表示されます。


「続ける」ボタンをクリックします。

「UEFIのPCにUbuntu 18.04をインストールする(タイムゾーンの設定 〜 Ubuntuの起動)」に続きます。

Ubuntu
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