Ubuntu MATE 18.04の新機能や変更点をピックアップ(後編)
「Ubuntu MATE 18.04」の新機能や変更点を紹介します。前編は以下を参照してください。
MATE Tweak
「MATE Tweak」はデスクトップをカスタマイズするためのツールです。1.HiDPIの設定
「MATE Tweak」は、以下の「HiDPI」の設定を切り替えられるようになりました。- 自動検出
- 通常のスケーリング
- HiDPIの強制スケーリング
2.フォント設定ボタンの追加
フォント設定ボタンが追加され、フォントのDPIを調整する画面に簡単にアクセスできるようになりました。3.インターフェースセクションの削除
今まで「インターフェース」で変更できていた設定が「GTK+3」から削除されたため、「インターフェース」セクションが削除されました。4.レイアウトの切り替えの安定性向上
レイアウトの切り替えの安定性が向上しました。5.Dockステータスの保存
レイアウトを保存すると、Dockの状態も保存されるようになりました。ようこそ
「ようこそ」では、「Ubuntu MATE」の紹介やアプリのインストールなど、多くのユーザーにとって共通的な、あるいはユーザーに推奨する作業が行えるようになっています。1.アプリケーションの一括処理が可能に
複数のアプリケーションのインストールやアンインストールを一括して行えるようになりました。2.様々なブラウザーのインストールが簡単に
「Browser Selection」から様々なブラウザーのインストールが簡単に行えるようになりました。3.システム情報の送信
「Ubuntu MATE」の開発及びその成果をよりユーザーの期待に沿う結果に導くため、システム情報の送信機能が追加されました。以前紹介した「Ubuntu」で実装されている機能と同じです。
個人を特定する情報は含まれないため、可能ならばシステム情報の送信に協力してください。
ログイン画面
ログイン画面の変更点です。1.グリーターの変更
グリーターはログイン画面のUIを提供するソフトウェアです。「Ubuntu MATE 17.10」開発時にグリーターが「Slick Greeter」に変更されました。
このグリーターは「HiDPI」に対応しています。
2.ログイン画面の設定
「コントロールセンター」の「ログイン画面」から「Slick Greeter」の設定を行えるようになりました。インストーラーの変更点
インストーラーの変更点です。1.最小インストール
「Ubuntu MATE」インストール時に、最小インストールを行えるようになりました。最小インストールでは、「MATE Desktop」、ユーティリティー、テーマ、「Firefox」飲みをインストールします。
通常インストールから削除されるアプリの詳細は、以下を参照してください。
アートワーク
アートワークの変更点です。1.テーマ
「Ambiant-MATE」のダークカラー版が追加されました。「Ubuntu MATE」のすべてのテーマは「GTK 3.22」と完全な互換性があり、また見た目に綻びがないように作業され、テーマの品質が向上しています。
また「HiDPI」を意識した設計になっています。
2.壁紙
「mate-backgrounds」はデフォルトでインストールされなくなりました。壁紙は「」からピックアップされています。
3.絵文字とフォント
日本語、中国語、韓国語向けフォントが「Noto Sans」に変更されました。「MATE Desktop 1.20」は絵文字入力をサポートしているため、カラー絵文字のフォントも追加されています。
絵文字を入力するには「Ctrl + Shift + e」を押した後、絵文字に対応した文字「:-)」などを入力するか、コンテキストメニューから「Insert Emoji」をクリックしてください。
Ubuntuの変更点や既知の問題
「Linux kernel」などコアコンポーネントは「Ubuntu」と共有しています。共有部分の変更点や既知の問題は、「Ubuntu」の変更点や既知の問題を参考にしてください。