Ubuntu 18.04向けVirtualBoxリポジトリー
「Ubuntu 18.04」向けの「VirtualBox」リポジトリーが利用できるようになりました。「Ubuntu 17.10」から「Ubuntu 18.04」へアップグレードし、以前から「VirtualBox」のリポジトリーを利用していた人は、「VirtualBox」のリポジトリーを有効にしておくと良いでしょう。
「VirtualBox」のリポジトリーを有効にすると、「ソフトウェアの更新」から「VirtualBox」のアップデートを受けられるようになります。
Ubuntu 18.04向けVirtualBox 32bit版がなくなる?
「VirtualBox 5.2.10」のダウンロードページを見ると、「Ubuntu 18.04」では「VirtualBox 5.2.10 32bit版」が提供されていないことが分かります。「Ubuntu 18.04」向け「VirtualBox」のリポジトリーも「Ubuntu 18.04 32bit」向けのリポジトリーが提供されていません。
そのためそのまま「VirtualBox」のリポジトリーを有効にすると、パッケージインデックスファイル更新時に、以下のようなメッセージが出力されます。
$ sudo apt update
... (中略) ...
N: リポジトリ 'https://download.virtualbox.org/virtualbox/debian bionic InRelease' がアーキテクチャ 'i386' をサポートしないため設定ファイル 'contrib/binary-i386/Packages' の取得をスキップ
... (中略) ...
N: リポジトリ 'https://download.virtualbox.org/virtualbox/debian bionic InRelease' がアーキテクチャ 'i386' をサポートしないため設定ファイル 'contrib/binary-i386/Packages' の取得をスキップ
Ubuntu公式リポジトリーからインストール可能
「VirtualBox 5.2.10」は「Ubuntu 18.04」の公式リポジトリーからインストール可能であり、こちらは「VirtualBox 5.2.10 32bit版」が提供されています。「Ubuntu 18.04」公式リポジトリーから「VirtualBox 5.2.10」をインストールすると良いでしょう。
VirtualBoxのリポジトリーを有効にするには
以前のバージョンで「VirtualBox」のリポジトリーを有効にしていた場合、「Ubuntu」のアップグレード時にリポジトリーが無効になっています。ここでは「Ubuntu 18.04 64bit」向けにリポジトリーを有効化する方法を紹介します。
1.ソースリストファイルを探す
「VirtualBox」のリポジトリーが記述されているソースリストファイルを探します。ソースリストファイルは、「/etc/apt/sources.list」か、「/etc/apt/sources.list.d」フォルダー以下に配置されている拡張子が「.list」のファイルです。
「http://download.virtualbox.org/virtualbox/debian」で検索すると良いでしょう。
ここでは例として「/etc/apt/sources.list」に記述されているものとします。
2.ソースリストファイルを開く
以下のコマンドを実行し、ソースリストファイルを開きます。
gedit admin:///etc/apt/sources.list
3.編集箇所の検索
「VirtualBox」のリポジトリーの記述箇所を探します。4.ソースの編集
以下のように編集します。
deb [arch=amd64] https://download.virtualbox.org/virtualbox/debian bionic contrib
編集したらファイルを保存してテキストエディターを終了します。
以上で完了です。
VirtualBoxを新規にインストールする場合
「VirtualBox」を「Ubuntu 18.04 64bit」にインストールする方法です。1.リポジトリーの追加
「端末」を起動し、以下のコマンドを実行してリポジトリーを追加します。
sudo add-apt-repository "deb [arch=amd64] https://download.virtualbox.org/virtualbox/debian bionic contrib"