コミュニティー主導のテーマCommunithemeがYaruヘ名称変更
コミュニティー主導のテーマである「Communitheme」の名称が、「Yaru」に変更されました。「Communitheme」の経緯や開発を少し振り返りましょう。
コミュニティー主導の開発
「Communitheme」の開発は「Ubuntu 18.04」の開発時に提案されて以来、8ヶ月近く開発が行われてきました。「Communitheme」の開発はコミュニティー主導であり、1,500を超える議論やフィードバックが寄せられました。
まだその議論は続いており、今後も継続的に開発や改良作業が行われていきます。
アイコンやUIのテーマだけではない
「Communitheme」の開発が行われる中で、カーソルテーマやサウンドテーマも新しくしてみてはどうかとの提案が行われ、それぞれが別々に開発されることになりました。その後「Communitheme」のプロジェクトに新しいカーソルテーマやサウンドテーマも含める方針に変わり、今や「Communitheme」には、アイコンテーマやUIのテーマだけでなく、カーソルテーマやサウンドテーマも含まれるようになりました。
Ubuntu 18.04に間に合わなかった
「Communitheme」開発当時、もし「Communitheme」の開発が「Ubuntu 18.04」のリリースに間に合えば、「Communitheme」が「Ubuntu 18.04」と共に提供される予定でしたが、残念ながら「Communitheme」の開発は「Ubuntu 18.04」に間に合いませんでした。また「Ubuntu 18.04」はLTSリリースであり、5年間のサポート期間が提供されます。
その間積極的にテーマの変更は行なえません。
「Communitheme」の変更が落ちつていない点も考慮し、「Ubuntu 18.04」での採用は見送られました。
Suruアイコンテーマの採用
「Communitheme」の開発初期に「Suruアイコンテーマ」の採用が提案され、「Communitheme」では「Suruアイコンテーマ」を採用しています。「Suruアイコンテーマ」は、モバイルプラットフォーム向け「Ubuntu(Ubuntu Touch)」のために開発されたアイコンテーマです。
「Android」や「iPhone」といったスマートフォンで採用されているアイコンに馴染みあるアイコンデザインになっています。
Yaru
「Communitheme」の名称が「Yaru」に変わります。「Yaru」は、すでに日常的に利用できるぐらいの品質になっています。
名称の意味
「Yaru」という名称は「Suru」の日本語に感化されて付けられた名称です。「Yaru」は日本語の「やる」から来ており、「to do」や「to give」を意味します。
この意味は「Yaru」プロジェクトにとって、完全に合致する意味であるとのことです。
我々はやったのだ。(to do)
だからYaruがここにある。
我々はUbuntuの文化を共有し広げるためにあなたにYaruを提供でき嬉しく思う。(to give)
名称を決めるにあたり、以下でアンケートが実施されました。
「Yaru」が68%の票を獲得していますね。
また日本語の「する」と「やる」の違い及び解説は、以下を参照してください。
パッケージ名について
今現在「Ubuntu 18.04」でSnap版「Communitheme」を利用しているユーザーは、引き続き同パッケージ名で「Yaru」を利用できます。Ubuntu 18.10では
「Ubuntu 18.10」のデフォルトのテーマが「Yaru」に変更される予定です。この作業は近日中に行われ、「Ubuntu 18.10」の公式リポジトリーに「Yaru」が配置されます。