OpenJDK 11パッケージの中身はOpenJDK 10
以前紹介したように「Ubuntu 18.04」では、デフォルトのJDK/JREが「OpenJDK 10」から「OpenJDK 11」に切り替わります。現在「Ubuntu 18.04」ではこれに備え、「OpenJDK 11」用のパッケージを提供しています。
しかしこれらのパッケージの中身は、「OpenJDK 10」のままです。
default-jdkとdefault-jreパッケージ
「default-jdk」パッケージは、デフォルトのJDKをインストールするためのパッケージです。「default-jdk」パッケージは、デフォルトのJREをインストールするためのパッケージです。
現在「Ubuntu 18.04」では、これらのパッケージは「OpenJDK 11」用のパッケージをインストールするように変更されています。
OpenJDK 11パッケージ
「OpenJDK 11」用のパッケージにはいくつか種類がありますが、代表的なパッケージはJDK/JREをインストールする「openjdk-11-jdk」と「openjdk-11-jre」パッケージです。パッケージ名に「11」が含まれている通り、これらのパッケージは「OpenJDK 11」をインストールするためのパッケージです。
しかしパッケージバージョンからも分かる通り、実際にインストールされる「OpenJDK」のバージョンは「OpenJDK 10.0.2」です。
$ java -version
openjdk version "10.0.2" 2018-07-17
OpenJDK Runtime Environment (build 10.0.2+13-Ubuntu-1ubuntu0.18.04.1)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 10.0.2+13-Ubuntu-1ubuntu0.18.04.1, mixed mode)
openjdk version "10.0.2" 2018-07-17
OpenJDK Runtime Environment (build 10.0.2+13-Ubuntu-1ubuntu0.18.04.1)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 10.0.2+13-Ubuntu-1ubuntu0.18.04.1, mixed mode)
いつ頃切り替わるのか
「Ubuntu 18.04」の「OpenJDK」が 「OpenJDK 10」から「OpenJDK 11」へ切り替わる時期は、「OpenJDK 11」がリリース(GA)された後です。ですので早くても2018年9月末、おそらくは10月頃になるでしょう。