Linux Mint 19.3の改良作業
「Linux Mint」開発チームはLinux Mint月刊ニュースにて「Linux Mint」の開発状況や取り組みを紹介しています。日付フォーマットの修正作業完了
「Cinnamon」及び「MATE」にて、デフォルトの日付フォーマットの修正作業が完了しました。日付は「LC_TIME」で設定されたロケールに適切に従うようになりました。
またロケール設定は、言語設定画面で設定することができます。
XAppStatusIcon APIの作業完了
XAppStatusIcon APIの作業が完了し、「Cinnamon」、「MATE」、「Xfce」にアプレットが追加されました。「LibAppIndicator」にもパッチが適用されています。
「Linux Mint 19.3」ではすべての環境でアイコンがくっきり表示されるようになります。
HiDPIにも対応し、シンボリックアイコンもサポートし、描画に関する問題は解消されます。
Linux Mint 19.3の開発コードとスケジュール
「Linux Mint 19.3」の開発コードは「Tricia(トリシア)」になりました。「Linux Mint 19.3」はクリスマス前にリリースされる予定です。
リリースされるエディションは以下のとおりです。
- Cinnamon
- MATE
- Xfce
いずれのエディションも32bit版と64bit版がリリースされる予定です。
新しいロゴ
GRUBのブート画面に新しいスプラッシュスクリーンが作成されました。またOSの起動画面にも新しいスプラッシュスクリーンが作成されました。
Celluloidの採用
「Linux Mint 19.3」では、メディアプレーヤに「Celluloid 0.17」が採用される予定です。「Xplayer」や「VLC」は「Celluloid」に置き換わります。
「mpv」ベースのプレーヤを採用することでOSと適切に統合できるようになり、より優れたパフォーマンスを提供します。
Gnoteの採用
「Linux Mint 19.3」では、「Tomboy」の代わりに「Gnote」が採用されます。トレイアイコンを除き、「Gnote」はモダンな技術で構築され、「Tomboy」と同等の機能を例供するアプリです。
「Tomboy」の採用を止めることで「Linux Mint」は、「Mono」を搭載する必要性がなくなります。
また「Tomboy」はデフォルトで提供されるアプリの中でHiDPIをサポートしていないアプリの1つだったため、この点も改善されます。
Xfce
「Xfce」は「Xfce 4.14」にアップデートされます。「Xfce」は「GTK3」で構築され、HiDPIの初期サポートも含まれています。