MATE 1.24がリリースされました
2020年2月10日、「MATE 1.24」がリリースされました。約1年ぶりのアップデート
前回リリースされた「MATE 1.22」から約1年ぶりのアップデートとなります。そのため非常に多くの不具合修正や機能の改良が行われています。
「MATE 1.24」の主要な変更点を紹介します。
MATE
「MATE」は「Ubuntu MATE」で採用されているデスクトップ環境です。他にも「Linux Mint MATE Edition」等様々なLinuxディストリビューションでも採用されています。
軽量系のデスクトップ環境であり、愛用しているユーザーも多いかと思います。
システム
システム全体に関する変更点です。ログイン時に表示するアプリの設定
起動時に表示するアプリを設定できるようになりました。Marco(ウィンドウマネージャー)
- ウィンドウ装飾の追加
- ウィンドウのリサイズ領域の改善と操作性の向上
- ウィンドウコントロール(最大化や最小化などのボタン)がHiDPIに対応
- Alt+Tabとワークスペース切り替え機能の改良による、OSDスタイルでの表示とカスタマイズ性の向上、アローキーの対応
- キーボードによるウィンドウタイリングの改良
コントロールセンター
HiDPI環境でアイコンが正しく描画されるようになりました。Time And Date Manager
新しい「Time And Date Manager」が追加されました。マウス
加速プロファイルがサポートされました。Preferred Applications(お気に入りのアプリ設定)
アクセシビリティーの改善とIMクライアントとの統合が改善されました。Do-Not-Disturbモードのサポート
通知デーモンが通知を抑制するDo-Not-Disturbモードをサポートしました。MATEパネル
MATEパネルに関する変更点です。MATEパネル
- レイアウト切替時のクラッシュ修正
- Waylandサポートの大幅な改善
- ステータスアイコンのHiDPIサポート
インジケーターアプレット
奇数サイズのアイコンの扱いが改善されました。System Monitorパネルアプレット
「NVMe」ドライブをサポートしました。ネットワークマネージャーアプレット
ネットワークマネージャーアプレットのアイコンが改良され、HiDPI環境でで綺麗に表示されるようになりました。ウィンドウリストアプレット
マウスホーバー時にウィンドウサムネイルの表示をサポートしました。Wanda the Fish
HiDPIに対応しました。アクセシビリティーの改善
パネルやアプレットのアクセシビリティーが改善されました。アプリケーション
アプリケーションに関する変更点です。Engrampa(アーカイバー)
「Engrampa」で扱えるアーカイブ形式が追加されました。また一部のアーカイブ形式では、パスワードやユニコード文字が扱えるようになりました。
Eye of MATE(画像ビューア)
- Waylandのサポート
- 埋め込みカラープロファイルに対応
- サムネイル生成処理の実装し直しと不具合の修正
- webpのサポート
Calculator(電卓)
- pi及びπのサポート
- 科学的記数法のサポート改善
- 定義済み物理定数の修正
MATE Disk Image Mounter
新しい「MATE Disk Image Mounter」が追加されました。Mozo(メニューエディター)
アクションのアンドゥとリドゥをサポートしました。Pluma(テキストエディター)
- プラグインの「Python3」への移行
- フォーマットマークの表示サポート
その他
すべてのアプリは、「intltools」から「gettext」へ移行しました。またその他詳細な変更点は、上記リリースノートを参照してください。