Linux Mint月刊ニュース
「Linux Mint」開発チームは、Linux Mint月刊ニュースにて「Linux Mint」の開発状況や取り組みを紹介しています。「Linux Mint」開発チームでは、「LMDE 4」と「Linux Mint 20」に向けた開発作業が始まっています。
LMDE 4
まず「LMDE 4」が最初にリリースされる予定です。Linux Mint 19.3で実装された機能や改善の取り込み
「LMDE 4」では、「Linux Mint 19.3」で実装されたすべての機能や改善が取り込まれる予定です。例えば以下の機能や改善が挙げられます。
- HDT
- boot-repair
- システムレポート
- 言語設定
- HiDPIの改善
- アートワークの改善
- 新しいブートメニュー
- Celluloid
- Gnote
- Drawing
- Cinnamon 4.4
- XAppステータスアイコン
また「LMDE 3」で欠けていた機能の一部が「Linux Mint」から移植されました。
インストーラーの改善
インストーラーのデザインが改良され、「ubiquity」と同じスライドショーが表示されるようになりました。また「Btrfs」サブモジュールのサポートとホームディレクトリーの暗号化がサポートされました。
NVIDIA GPUドライバーの利用が簡単に
一部のNVIDIA GPUは、オープンソースドライバーの「Nouveau」との互換性に問題があり、多くのケースでユーザーはこの問題を回避するため、「nomodeset」を利用する必要がありました。しかし「Nouveau」がGPUを全く認識しない場合、ディスプレイに何も出力されなくなります。
そこで「LMDE 4」では、ブートメニューにプロプライエタリードライバーのNVIDIA GPUドライバーをオンザフライでインストールする起動項目が追加されます。
現在この作業が行われています。
これによりユーザーは、ライブセッションでもOSインストール後の環境でも、NVIDIA GPUドライバーをそのまま利用できます。
Debian 10ベース
「LMDE 4」は「Debian 10」のパッケージがベースになります。Cinnamon 4.6
「Cinnamon 4.6」の改良作業です。ディスプレイ設定
ディスプレイの設定画面では、リフレッシュレートの選択が可能になる予定です。また分数スケーリングもサポートされる予定です。
現在のスケーリング設定は、ノーマルモードの100%かHiDPIモードの200%のどちらかになり、すべてのモニターで同じスケーリングが適用されます。
しかし今後は、スケーリングの設定を各モニターごとに設定できるようになり、またスケーリングを100%から200%の間(125%/150%/175%)で設定できるようになります。
現在分数スケーリングのアルファーテストが様々なGPUで行われています。