LMDE 4の新機能と変更点
リリースノートから「LMDE 4」の新機能と変更点を紹介します。「LMDE 4」のリリース情報は、以下を参照してください。
主な新機能
「LMDE 4」では多くの改良が含まれています。ここでは主な新機能を紹介します。
インストール/インストーラー
- インストーラーが刷新されました。
- パーティションの自動構成でLVMとディスクの完全な暗号化がサポートされました。
- ホームディレクトリーの暗号化がサポートされました。
- NVIDIAドライバーの自動インストールがサポートされました。
- microcodeパッケージの自動インストールに対応しました。
ハードウェア
- NVMeがサポートされました。
システム
- セキュアブートがサポートされました。
- Btrfsサブモジュールがサポートされました。
- VirtualBoxでライブセッション利用時、自動調整の最小の解像度がXGA(1024 x 768)に設定されました。
- Linux Mint 19.3で取り込まれた改良が反映されました。(※1)
- APTの推奨(recommends)がデフォルトで有効になりました。
- deb-multimediaリポジトリー及びパッケージが削除されました。
- Debian 10 Buster及びbackportsリポジトリーのパッケージがベースになっています。
(※1)
- HDT
- Boot-repair
- System reports
- 言語設定
- HiDPI
- アートワークの改良
- 新しいブートメニュー
- Celluloid
- Gnote
- Drawing
- Cinnamon 4.4
- XAppステータスアイコン
- その他
LMDEインストーラー
「LMDE」インストーラーに関する情報です。1.エキスパートモードでインストーラーを起動するには
エキスパートモードでインストーラーを起動するには、以下のコマンドを実行します。
live-installer-expert-mode
2.Btrfsのセットアップ
手動でパーティション構成を行うモードでは、例えば「/@」と「/@home」のように、同一パーティション上の複数のサブモジュールで、「Btrfs」のセットアップはサポートされていません。この構成で「Btrfs」のセットアップを行うには、エキスパートモードを使用してください。
3.既存のLVMパーティションにインストールする場合
既存の「LVMパーティション」に「LMDE」をインストールする場合、まず初めにその「LMDE」が属しているLVMボリュームとグループから、「LMDE」を削除してください。4.スワップパーティション
手動パーティションモードでは、インストーラーはすべてのスワップパーティションを自動的にマウントし、 それらのスワップパーティションはインストール後のシステムでも「/etc/fstab」に記述され使用されます。既知の問題とTips
その他既知の問題とTipsです。1.Yumi multiboot
「LMDE」のディスクイメージ及びライブインストーラーは、他のディストリビューションで使用されている構造と異なる構造を使用します。そのため「LMDE」で「Yumi」やそれに類似するマルチブートツールを使用しないでください。
適切にインストールできません。
2.rootアカウントのロック
「root」アカウントはデフォルトでロックされています。GRUBメニューからリカバリーコンソールを使用する場合や、「root」でログインする場合は、まず「root」に新しいパスワードを設定してください。
以下のコマンドを実行すれば「root」に新しいパスワードを設定できます。
sudo passwd root
3.VirtualBox Guest Additions
仮想マシンにインストールした「LMDE」で、共有フォルダーやホスト・クライアント間のドラッグ&ドロップ、アクセラレーションや適切なディスプレイ解像度を得るには、仮想マシンに「Guest Additions」のインストールが必要です。「Guest Additions」をインストールするには、仮想マシンの「デバイス」メニューを開き「Guest Additions CDイメージの挿入」をクリックしてください。
ダウンロードの案内が表示されたら、ダウンロードを行ってください。
その後は以下の内容に従い「Guest Additions」をインストールしてください。
4.サウンド関連
音が出ないなどマイクやサウンドの出力に問題が発生した場合は、「pavucontrol」をインストールしてください。アプリケーションランチャーに「PulseAudio Volume Control」が追加されるので「PulseAudio Volume Control」を起動し、サウンドに関するオプションを変更・設定してください。
「PulseAudio Volume Control」はデフォルトのボリュームコントロールより、より多くの設定が可能です。
5.VLCがDVDディスクを見つけられない時は
「VLC」がDVDドライブに挿入したDVDディスクを見つけられない時は、「メディア」メニューから「ディスクを開く」を選択し、「/dev/sr0」をドライブに指定してください。6.KDEアプリの動作がおかしい時は
「Okular」や「Gwenview」などKDEアプリ利用時に問題が発生した場合は、以下のコマンドを実行します。
apt install kdelibs-bin kdelibs5-data kdelibs5-plugins
7.その他既知の問題や変更点
その他既知の問題や変更点は、「Debian 10(buster)」のリリースノートを参照してください。8.ライブセッションのアカウント
ライブセッションでは、以下のアカウントを利用しています。- ユーザー名:mint
- パスワード:なし
9.画面からウィンドウがはみ出す場合は
アプリのウィンドウが画面からはみ出す場合は、「Alt」キーを押しながらウィンドウの任意の部分をドラッグ&ドロップしてください。これでアプリのウィンドウを移動することができます。
10.PAEをサポートしたカーネルを利用するには
「LMDE 4 32bit版」では、互換性を確保するため「PAE」非対応の「Linux kernel」を採用しています。「PAE」を有効にするには以下のコマンドを1行ずつ実行し、「PAE」に対応した「Linux kernel」をインストールしてください。
apt update
apt install linux-headers-686-pae linux-image-686-pae
apt install linux-headers-686-pae linux-image-686-pae
「Linux kernel」インストール後、PCを再起動しインストールした「Linux kernel」からOSを起動してください。