Lubuntu 20.04 LTSの新機能と変更点
リリースノートから「Lubuntu 20.04 LTS」の新機能と変更点を紹介します。リリース情報
「Lubuntu 20.04 LTS」のリリース情報は、以下を参照してください。アップグレードの注意事項
「Lubuntu」のデスクトップ環境は、「Lubuntu 18.04 LTS」まで「LXDE」を採用していましたが、「Lubuntu 18.10」以降「LXQt」に変更されています。これによりインストールされるソフトウェア構成が大幅に変更されています。
別のOSと言えるくらいソフトウェア構成が変更されています。
Lubuntu 18.04 LTS及びそれ以前のバージョンからアップグレード不可
「LXDE」を採用している「Lubuntu 18.04 LTS」及びそれ以前の「Lubuntu」から「Lubuntu 20.04 LTS」へアップグレードすると、システムが壊れます。「Lubuntu 18.04 LTS」及びそれ以前の「Lubuntu」から「Lubuntu 20.04 LTS」へアップグレードすることはできません。
「Lubuntu 18.04 LTS」及びそれ以前の「Lubuntu」から「Lubuntu 20.04 LTS」へ移行する場合は、アップグレードせずに新規に「Lubuntu 20.04 LTS」をインストールしてください。
Lubuntu 19.10からはアップグレード可
一方「Lubuntu 19.10」はすでに「LXQt」を採用しているバージョンであるため、「Lubuntu 19.10」から「Lubuntu 20.04 LTS」へアップグレード可能です。LXDEはサポートされない
「LXQt」を採用している「Lubuntu」で「LXDE」は、「Lubuntu」チームによってサポートされていません。「Lubuntu」チームは「LXQt」の取り組みに注力しています。
デスクトップ環境とアプリケーション
デスクトップ環境とアプリケーションに関する情報です。1.LXQt 0.14.1
デスクトップ環境に「LXQt 0.14.1」を採用しています。2.Qt 5.12.8 LTS
「LXQt」は「Qt」ベースのデスクトップ環境です。「Qt」は「Qt 5.12.8 LTS」を採用しています。
3.Firefox
デフォルトのウェブブラウザーに「Firefox 75」を採用しています。2.Trojitá
デフォルトのメールクライアントアプリに「Trojitá 0.7」を採用しています。「Trojitá」は強力で高速なメールクライアントアプリです。
3.LibreOffice
デフォルトのオフィススィートに「LibreOffice 6.4.2」を採用しています。4.VLC
デフォルトのメディアプレーヤーに「VLC 3.0.9.2」を採用しています。5.Featherpad
デフォルトのテキストエディターに「Featherpad 0.12.1」を採用しています。6.Discover Software Center
デフォルトのソフトウェア管理アプリに「Discover Software Center 5.18.4」を採用しています。「Discover Software Center」は、ソフトウェアのインストールやアップデートなどソフトウェアの管理に使用するアプリです。
7.Update Notifier
ソフトウェアのアップデートツールに「Update Notifier」を採用しています。既知の不具合
既知の不具合です。1.LibreOfficeでPDFをエクスポートすると、フォントが適切に描画されない
「LibreOffice」でドキュメントをPDFとしてエクスポートすると、一部のフォントが描画されません。この現象を回避するには、「LibreOffice」を起動する時に以下の環境変数を指定してください。
- SAL_VCL_QT5_USE_CAIRO=true
例えば上記の環境変数を指定して「LibreOffice Writer」を起動するには、「QTermial」を起動し、以下のコマンドを実行します。
SAL_VCL_QT5_USE_CAIRO=true libreoffice --writer
2.パーティションの置き換えに失敗する
OSのインストール時にパーティションの置き換えてOSインストールすると、インストールに失敗する可能性があります。この現象が発生したらPCを再起動し、「KDE Partition Manager」を起動して既存の「unknown」パーティションを削除してください。
引き続き「KDE Partition Manager」でパーティションを作成し、そのパーティションを「ext4」などインストール先として利用したいファイルシステムでフォーマットしてください。
この作業が完了したら再度インストーラーを起動し、インストール作業を行ってください。
3.ブートローダーをフロッピードライブにインストールしようとする
PC起動時にフロッピーディスクが挿入されているフロッピードライブが接続されていると、インストーラー(Calamares)はブートローダーをフロッピードライブにインストールしようとします。この現象を回避するには、フロッピードライブからフロッピーディスクを取り出してからPCを起動し、インストールを行ってください。
4.automirrorモジュール動作時にインストールに失敗する
極稀に「automirror」モジュール動作時にインストールに失敗します。この現象を回避するには、ライブセッションで以下のコマンドを実行してください。
sudo sed -i 's/logging.http_error/logging.error/' /usr/lib/x86_64-linux-gnu/calamares/modules/automirror/main.py