Mir 1.8.0がリリースされました
2020年4月16日、「Mir 1.8.0」がリリースされました。Mirとは
「Mir」は次世代のディスプレイサーバーです。デスクトップやモバイルデバイス、そしてIoTまで、幅広い分野をサポートするディスプレイサーバーです。
デスクトップPCから見れば、既存のXサーバーを置き換えるソフトウェアになります。
「Mir」に関する詳細は、以下を参照してください。
- 公式サイト:Mir Display Server
- ユーザー向けドキュメント:Getting and Using Mir
- 開発者向けドキュメント:Welcome to Mir
- GitHub:MirServer/mir
- コミュニティー:Mir category
HiDPIのサポート改善
「HiDPI」環境では、ウィンドウを正確なサイズで表示し、スクリーン上のすべてのものは正しくスケールされる必要があります。これを実現するために「Mir」は、アプリケーションに高解像度での描画を要求しなければなりません。
「Mir」は以前から出力スケーリングをサポートするための基盤を持っていました。
そして現在、この基盤を「Wayland」クライアントと連携して動作するのに必要な実装が行われました。
分数スケーリングや各出力ごとに個別にスケーリングする機能がサポートされました。
現状まだ荒削りな点や不具合がありますが、十分活用できる品質になっています。
移植性の向上
特定のLinuxディストリビューションで発生する不具合がいくつかありましたが、本リリースではそれらの不具合の多くが修正されています。特に「Fedora」と「Arch」で発生するスタートアップと起動処理に関する問題が修正されています。
グリーターにMir Shellを追加
「mir-demos」パッケージでは、ログイン画面のグリーターに「Mir Shell」ログインを追加するようになりました。これはデモでグリーターにログインを追加できることを示すものです。